A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

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転職・起業・独立

疑問を解決するために行動してきました(管理から開発へ)

昨日(2017.2.17)は、疑問を解決するために分譲マンション管理業界に修繕という切り口から入り、その疑問が管理業務へと移ってきたところまでを書きました。

疑問を解決するために行動してきました(修繕から管理へ)

管理業務を意識して学ぶようにはなりましたが、テキストだけのお勉強では、なかなか身につきません。

そこで、転職をしました。

もちろん、それだけが理由ではありません。

個人的な様々な事情を考慮した結果の転職でしたが、管理業務に関する疑問を解決することもその一つでした。

 

マンションはどのようにしてできるのか?

多数の現場見て比べられるようになると、元々もっと技術的に合理的な建て方をしておけば、「維持コストもかからず、もっと管理がしやすいのに」なんて思う事例に多々遭遇します。

既にできあがった建物を変えることは、たやすいことではありません。

それにもかかわらず、意外に不合理な事例が見受けられました。

現場での様々な体験を通じて、しだいにそのマンションの姿・形が、どうしてそうなったのかの理由を知りたいと考えるようなりました。

 

管理受託営業職への転職

残念なことに、管理会社の営繕部門ではそれらを知ることはできません。

それを知るためには、建てられる前の計画段階から、マンションに携わる必要があります。

もっとも良いのは、デベッロッパー(開発会社)に転職することですが、そこには学歴社会という高い壁がありました。

このような希望や業界事情に加え、私自身の個人的環境などいろいろ相まった転職だったのですが、運やタイミングにも恵まれ、結果としては、財閥系管理会社に管理受託営業職として転職できました。

 

マンション開発に関してかなり深堀できました

長い期間勤めたわけではありませんが、この管理受託営業職になったことは、管理業務を学ぶという意味では、本当に勉強になりました。

これは、販売されるマンションの管理規約案を自らが一から作成し、販売前の長期修繕計画がどのように作られているのかを知ることができ、さらには、決定権はないながらも、管理費や修繕積立金の素案まで提案することができたからです。

ソフト面に関しては、まさに「マンションがどのようにしてできているのか?」を体験として知ることができました。

またこの時、マンション管理適正化法の施行により、第一回のマンション管理士試験が行われます。

初回試験だったため、受かりやすかったのかもしれませんが、当時はかなりの数の管理規約を比較検討した上で、新規物件の管理規約案を実地で作成していたことから、資格予備校に通うなどの特別な勉強をすることなく、一発合格できました。

この他、マンション建設に関してもかなり学んでいます。

それは、デベロッパーサイドの管理部門担当者として、設計事務所・施工会社との定例会議に臨席できたからです。

これによって、ハード面においても「マンションがどのようにしてできているのか?」を傍聴することができました。

加えて、財閥系管理会社の社員という立場上、竣工後に想定できる問題などに関しては発言することが可能であったことから、施工会社と協議できる機会もあり、ここで相当新築マンションに関する内情を知ることができました。

 

そうはいっても「売れること」が至上命題です

当然の話ですが、開発しても売れなければ話になりません。

売るためなら何をしてもいいという話ではありませんが、その計画はもちろん売れるマンションを作るためのものです。

そのマンションは、法的なものは当然にクリアした上で、物件ごとの様々な事情を加味し、多くの調整が行われた結果として、マンションが建設されていることを知ることができました。

当然の話と思われるかもしれませんが、既に竣工してしまったマンションばかりを見ていると、なかなか販売時の苦労や建設時の苦労・問題・課題などが見えません。

立場を変えてみれば、なんてことはない話なのですが、売る現場に近づいたことにより、開発段階で売るための努力がどのように行われているのかを垣間見ることができました。

 

小括

よくいえば、現場からボトムアップで体験を通じて、種々学んできました。

裏返していえば、頭や要領は悪く、体験しないとわからない性格でもあります。

しかし、現場から学ぶことにより、実践を主体とした管理について学んでこれたと考えています。

この後も、さらに不動産の収益性などにも疑問を持つようになり、賃貸マンション管理に関する業務や投資型ワンルームマンションなどに関しても転職を通じて学んだのですが、その辺りはまた機会を改めて、別の記事として書きたいと思っています。