2016年度のマンション管理士試験

以前、公告があったことを記事しましたが、先月11月27日に2016年度のマンション管理士試験が実施されました。

受験されたみなさんはお疲れ様でした。

昨年、名古屋で一緒に『活躍できるマンション管理士養成塾』を受講したメンバーの一部がまだ資格未取得だったため、今回の試験を受けているはずであり、気になっていました。

今回で16回目の試験だったようですが、私は合格したのは第1回試験でした。

もう16年も前のことになります。

 

受験状況

今年の試験申込者は、試験実施機関である(公財)マンション管理センターの集計値(11/28時点)で16,466人です。

このうち、85.6%の14,092人が受験し、全国12会場で試験が行われました。

私が受験した初回試験は、創設資格という注目度から109,520人が申込み、96,906人が受験し、合格率は7.4%でした。

ずいぶんと受験者が減ってしまいました(苦笑)

まぁ、独占業務もなく、稼いでいる人はごく一部で、はっきりとしたビジネスモデルも見えていない資格ですから、当然の結果かもしれません。

それでも合格率はあまり変わっておらず、おおむね7〜9%で推移しています。

 

試験問題

購読しているマンション管理士新聞で試験問題をみることができました。

マンション管理センターのホームページでもPDFファイルをダウンロードして確認することができますが、4問択一のマークシート方式の試験です。

税理士試験の暗記型筆記試験に比べれば、必要となる勉強量は知れていますが、国土交通商の『マンション管理士になるには』のページに記載されている試験範囲は次の通りです。

1.想定されるマンション管理士試験の内容

(1) マンションの管理に関する法令及び実務に関すること 建物の区分所有等に関する法律、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法、マンションの建替えの円滑化等に関する法律、民法(取引、契約等マンション管理に関するもの)、不動産登記法、マンション標準管理規約、マンション標準管理委託契約書、マンションの管理に関するその他の法律(建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律等) 等
(2) 管理組合の運営の円滑化に関すること 管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計 等
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕  等
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針  等

 

けっこう試験範囲が広いのです。

税理士試験でも覚えるべき法令に濃淡があるように、試験範囲とされるすべての法令を隅々まで覚える必要はありません。

実務上必要な最低限度の知識を身につけているかどうかが問われています。

ただ、今年の試験問題のすべてに目を通したわけではありませんが、択一問題ながら列挙した事例の正誤の数を問う設問があるなど、私が受験した当時よりも確実に難しくなっています。

それでも手も足も出なさそうなほどの問題ではありませんでした。

しかし、試験対策としての勉強をしていないため、正誤の判断が遅く、いま受験したら合格ラインで正答できる自信までは持てません。

この資格は、マンション管理という分野におけるスペシャリストとして位置付けられるものの、試験としてはマンション管理に関するゼネラリストしての知識を問われています。

そのため、どの分野が得意であるかは、それぞれのマンション管理士ごとに経歴や体験によって異なっています。

 

まとめ

この試験の受験者の多くは、かつての私がそうであったように、管理会社における企業内マンション管理士です。

そのため、登録の必要すらなく、任意参加のマンション管理士会に所属することもありません。

マンション管理業界を適正化するための法律に基づいて創設された資格ですが、その立法趣旨にかなう存在となっているとはいいがたいものがあります。

しかし、この資格ぐらいしかマンション管理に関する専門家であること示すことができる資格もありません。

私は、資格を取得し活用しているものとして、この資格の創設趣旨にかなうよう自分を磨いていきたいと考えます。