A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

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受験体験・ノウハウ税理士試験

税理士試験の初年度受験について

62nd certified tax accountant exam

 

昨日は、税理士試験の受験理由を中心に、マンション管理と比較しつつ税理士資格について書きましたが、今日は私の初年度受験について、まとめてみたいと思います。

 

受験経過

初受験の一年は、ほんとうにドタバタでした。
時系列として、次のような環境の中、手探りで進めていました。

 

2011年
8月 退職決意以前より手続きを進めていたマンションを購入
9月 受験予備校のTACにて簿記論、財務諸表論の簿財パックコースの受講開始。
10月 最後に勤めていた管理会社を退職
11月 妻の妊娠が判明・日商簿記2級検定を受験(無事合格)
2012年
1月 出産準備のため、妻の実家近くへ引越し
2月 空いたマンションの賃貸開始
7月 妻出産(28日)、簿記論・財務諸表論受験(31日)

 

準備不完全な状況ではありましたが、どこかで決断しないと始められないと、いろんな意味で決断の年となりました。
当時の記録はそれほど残っていないのですが、直前期と言われるゴールデンウィーク辺りから試験日直前までの期間は、ほぼ受験専念であったこともあり、iPhoneアプリの「Studyplus」(代表の廣瀬高志さんありがとうございます。勉強の習慣づけに大変活用させていただきました!)での学習記録を見ると、1日あたり純時間で平均6〜7時間、最長で12時間程度は勉強していたようです。

 

要領が悪いせいなのですが、管理会社で仕事をしているとどうしても残業しないどころの騒ぎではなく、休みもろくに取れませんでした。
そのおかげで退職前3ヶ月は、ほぼ有休を消化して過ごしていました。
また、勉強をする期間であるべきなのですが、子育てを妻と協力してやるなら、仕事をしていない今しかないと考え、バースプランニングを税理士受験に重ねました。
しかし、次のポイントは気づいていれば楽だったなと振り返っています。

 

 

レギュラーコースではなく、年内完結・上級コースを受講すべきだった

受験予備校のTACでは簿記論・財務諸表論の講義に関して、初年度受験のなかで次の4種類のコース選択肢がありました。

 

・試験合格を目指して一年間でカリキュラムが組まれている「レギュラーコース」
・12月までに基本論点を押さえ、年明けから同科目を再受験するような方と合流して受講する「年内完結・上級コース」
・年明け1月からでも学習がスタートできる「速習コース」
・前年5月からスタートして8月頃の試験日まで15ヶ月間でカリキュラムが組まれる「完全合格コース」

 

Image Photo

 

この選択肢はありましたが、通学受講が可能となったのは9月ごろだったこと、初年度受験よりもレギュラーコースがお勧めされていたこと、簿記論・財務諸表論のパックコースには「年内完結・上級コース」がなかったことなどから、レギュラーコースを選択しました。
しかし、受験してみて感じたのは、私は受験生の中では「先行逃げ切り型スタイル」の傾向が強いことがわかりました。
それは、次の理由によるものです。

 

・若い人よりも気力はともかく、体力では確実に劣り、直前期の追い込みでは確実に遅れをとること
・ある程度、継続して勉強することには向いているが、スランプなどの波を完全には克服できておらず、中だるみの時期に成績が落ちる傾向があること
・キャリアチェンジでもあり、仕方ない部分もあるが、反復練習がものをいう身につける系のスキル(電卓打ち込み速度や修正仕訳や逆仕訳のセンスなど)の習熟が不足しており、問題により解答スピードに難があること

 

もちろん、自分の努力不足など理由はこれだけではありませんが、自分に合っていない「レギュラーコース」の受講で、カリキュラム通りに進捗させた結果、普通の受講生レベルの成果となってしまいました。
結果、簿記論は奇跡的に合格しましたが、財務諸表論は不合格となってしまいました。

 

反省点として悪かったことを中心に書いていますが、逆にこの受験を通して、次の事項を自分の長所と感じました。

 

・長期継続的努力は受験生の中でも平均値は超えていると感じられたこと
・家事、子育てはありつつも、学習時間を確保した受験戦略
・新しいことにチャレンジすることをそれほど苦に思わないこと

 

初年度受験時に気をつけたこと

この年の受験申込は、国税庁へ願書を直接持ち込みしました。
わざわざ行くことはないと思われるかもしれませんが、その場で受験票に受験地のスタンプをもらえるので、受験地がすぐわかるというメリットがあります。

 

そして、受験地となった幕張メッセには行ったことがなかったので、申込直後に下見に行きました。
交通手段の確認ほか、試験日当日にどのように過ごすかなどのイメージを具体化するためです。

 

下見をした結果、藤沢在住でとても遠かったことから、前泊を決意しました。
そうそうにネット予約を入れたことがよかったのか確保できましたが、ほかの受験生に限らずイベントなどでホテルが確保できない場合などもあるので注意が必要です。

 

 hotel

 

 

まとめ

税理士試験は、普通に考えれば、少なくとも3〜4年はかかる長期チャレンジです。
自分自身の問題だけではなく、学習環境を継続して維持できるかはわかりません。

 

そのため、マンション管理でのお客様へのアドバイスと同様に、問題に応じて、根拠・理論・考え方・リスクとメリットの双方を比較提示し、納得して実行することが大切だと考えます。
言い換えると、継続できる自分のやり方を確立すること、苦手なことでも乗り越えないといけないことの2つの方向性の努力を、実現性との兼ね合いの中、見極め、自分自身が納得することが私のポイントでした。

 

では、また。