A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

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日常書評・感想

『ゼロ時間へ』を読んでいます

今、アガサ・クリスティーが書いたミステリー小説『ゼロ時間へ』を読んでいます。

もうかれこれ2週間ぐらいは鞄の中に入れていますが、読み進めるのにとても難航しています。

読むきっかけになったのは、妻がアガサ・クリスティーの大ファンで、ぜひ読んでほしいと勧められたからです。

有名な「名探偵ポアロ」や「ミスマープル」のシリーズ以外の作品も妻は読んでいて、たくさんありすぎて家に何冊あるのか把握できていません(笑)

私は比較的雑食に本を読む方のはずなのですが、今回はとても苦労しています。

 

基礎になっている文化がわからないと辛い

一番苦労しているのはここです。

面白くないから読めないのではないのです。

当たり前の話かもしれませんが、今回の読書難航から改めて感じるのは、本を読むためにはその背景となっている文化などの基礎知識が欠かせないことです。

 

まず、登場人物の名前が頭に入ってこない

登場人物の行動から著者が伝えようとしていること(その人物の性格や意図など)が読み取りにくいため、登場人物のイメージが頭に残らないのです。

それにも関わらず、ミステリーであることから相当数の登場人物が次々と出てきて覚えきれません(苦笑)

しかも名前は英国風。

もう名前を見ても「文字の羅列」か「記号ではないか?」と感じるぐらいに、毎回「これ誰だっけ?」と首をひねりながら読んでいます。

 

性格や行動が読めない

そうこうしつつも、半ばの150ページぐらいまでは何とか読んだのですが、このような状況から場面が転換される度に、その人物の登場時点まで戻って内容を把握しようとしていました。

ミステリーなのに登場人物の性格や行動がわからないのでは、物語としてちっとも面白くありません。

本が面白くなる要素の一つとして、次がどのように展開するのかを読み取る物語としてのお約束(ミステリーであれば誰が犯人か推測するなど)があると思うのですが、登場人物のことが理解できなければ、その舞台で起こっていることの意味が正確にわからないので楽しめません。

その人物をどのように作者が印象付けたいのかなどを読み取るため、最初に登場したシーンなどに何回も戻って読み直してしまい、なかなか読み進みません。

 

別に物語でなくても同じに思う

専門分野の記事に関して、自分では当たり前に思って書いている記事でも、初めて触れる方には全く意味不明なのかもしれないと想像しています。

実際、顧問をしている管理組合の方から、私のブログ記事が難しいと言われてしまっています(苦笑)

ブログ開設当初、わかりやすくかければと思っていましたが、おそらくこういう部分で全く配慮できていないのでしょうね。

もう慣れすぎていて何が難しいことなのかを感覚的には理解できていないのです。

 

体験談は別

読まれているブログ記事の傾向から見てもわかるのですが、自分自身の専門分野での発信であっても体験記事がかなり読まれます。

「これって公式ページやその分野の行政サイトなどを見に行けば、書いてあるよね?」と思うようなことであったとしても、それを体験として書くと読まれる理由に、基礎知識などをすっ飛ばして具体的ではっきりしたものであることから伝わる部分があると感じています。

そのため、専門家として書くブログだからと言って、専門的なことばかり書かなくてもいいのかもしれないと考え始めています。

結局、大切なのは「有用な情報発信をすること」ですね。

そこで「有用」にするための工夫がまだまだ足りていないようです。

 

まとめ

いつものまとめになっていないまとめです。

まだまだ文化的背景でよくわからないことも多く、「当時の50,000ポンド相続するって言われても今の日本円でいくらなの?」とか、「相続税かかんないの?」とか色々思っています・・・。

愚痴をこぼしつつも、少しは登場人物を把握できてきたと思うので、これからの後半がようやく楽しみになってきました。

こうやって色々書きつつも今日の最も大事なポイントとして、このような苦労を乗り越えても奥さんとの共通の話題を作ることをお勧めしておきます(笑)

犯人をしっかりと当てられるのかを含め、楽しみは十分以上にありますので、後半戦も頑張って読みます。