A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

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転職・起業・独立

転職・起業で役立っているのは汎用的なITスキル

今日(2018.4.27)は、転職・起業で役立っている汎用的なITスキルについてです。

「IT(information technology)」というと多くの方が、PCやスマホのようなハードウェアやアプリのようなソフトウェアのことを思い浮かべます。

イメージとして、それはそれで間違いないのですが、そのためかソフトやアプリありきで物事を考えられる方が多い気がしています。

しかし、ITとはソフトやアプリのことなのでしょうか?

あくまでそれは、ITの一つの形であって、ITそのものではないと考えています。

 

日本語にして「情報通信技術」や「情報処理技術」という方がしっくりくる

シンプルに日本語に訳せば、「情報技術」ですが、もう少し含意を含めて「情報通信技術」や「情報処理技術」と言い直した方がしっくりきます。

私にとってITとは、情報を伝えたり、処理・加工して見せたりする技術だと考えています。

同じデータであっても、入手方法や伝達方法でその処理の容易さが変わります。

見せ方や伝え方で、与える印象は変わります。

この技術全てを「IT」だと考えているのです。

 

紙ベースの情報処理もすごい技術

結局のところ、紙ベースであったとしても情報を伝え処理している以上、これもすごい技術だと感じています。

私の世代(40代半ば)は、紙ベースオンリー世代と、パソコン使い始め世代の過渡的世代です。

そのため、社会に出てから双方の技術の良い部分にかなり触れることができました。

紙ベースの書類で情報を管理し、どのように保管・保存するのかに関して、私以前の世代の方が研究したすごい成果に触れてきたわけです。

押印簿や割印、副本やファイリング手法など、日常的に触れているとあまり感じないかもしれませんが、少し離れると不動産管理業界や税務業界で日常的に行われていた紙による情報管理・処理の技術は、過去の蓄積の成果だと感じます。

 

IT化の進展を肌身で感じる

その一方で、その紙管理の煩雑さから、一般にITと呼ばれるパソコンやアプリ、いまではスマホによる情報管理技術により速く・簡便な方向にシフトしてきたことを肌身で感じてきました。

私が初めて触れたパソコン(当日はマイコン:笑)は、NECのPC-6001です。

当時は8才で、小学校3年生ぐらいだったと思います。

その時に覚えたN-BASIC、中学生になってからコンピュータ部の部活で覚えたF-BASIC、Hu-BASIC、FORTRANなどのプログラミング言語に関するスキルは、いまでは使えません。

ただ、Excelなどマイクロソフト製品で使用できるVBAは、「Visual Basic for Applications」の略称で、相当な違い(フロー型とイベント型など)があるもののBasic言語からの派生であることから、文法などに一部共通点があります。

また大学生時代には、大学の講義で、MS-DOSでのバッチ処理や、Lotus 1-2-3(表計算ソフト)、一太郎の使用方法を学びました。

ご存知の通り、いまでは一太郎ぐらいしか残っていませんが、表計算ソフトの基本やバッチ処理の考え方は、Excelとマクロ双方において共通の考え方や使用方法が残っています(むしろ、ExcelがLotusをパクったというべき:苦笑)

 

汎用的なITスキルが役に立つ

私にとって特に役立ったのは、紙による情報処理も含めた汎用的なITスキルです。

それは、いろいろと転職・起業した結果、どの職場においても使える技術だったからです。

逆に専門的なハードやソフトの技術は、それがなければ役に立ちません。

企業ごとに製作されるソフトや一般に販売されるパッケージソフトであってもマイナーなものに関しては、せっかくその使い方を覚えても、それが無ければ関連するスキルの使いようがないからです。

普段の業務においては、専門ソフトを覚え、どうしても使用せざる得ない部分があります。

しかし、転職や独立という意味においては、CADや会計、税務の専門ソフトを使いこなせることよりも、むしろExcelの方が役立ちます。

VBAやPythonをやりたいと思えば、プログラミングの考え方などが役立つでしょう。

また、パソコンや周辺機器に関する商品知識や設定方法などは、さらに役立ちます。

それはどの職場にいっても共通で使われるものだからです。

私はこういうスキルを持っていたからこそ、転職した各職場で感謝され、重宝されることがありました。

おかげで、その代わりに職場の先輩方から専門知識を教えてもらえていた面があったと思っています。

まぁ、売上には繋がらないので、知られると便利使いされるだけという問題はありますが(苦笑)

 

ITといってもハードやソフトの導入ありきではない

ITやガジェット好きな私ですが、ハードやソフト導入ありきではありません。

コストの問題もありますが、それよりも紙でできることは紙でやるという手法のメリットも知っているからです。

もちろん、好きなだけあってハードやソフトを導入することによるメリットは十二分に知っているつもりです。

他方で、その前提となるハードやソフトが変わったことにより、以前覚えたスキルが役に立たなくなることを人並み以上に経験してきました。

どうしても、そのハードやソフトを導入しないと実現できないことに関しては、コストが見合うのであれば、導入し、トレーニングすべきです。

しかし、そうでないのであれば、その導入は見合わせるべきではないでしょうか?

 

まとめ

IT・ガジェット好きだからこそ、あえてハード・ソフトありきの導入に対して否定的に書いてみました。

そして、どうせ覚えるなら、できるだけ他所でも使えるスキルです!

ただ、個人的には別の結論もあります。

それは、「楽しければなんでもアリ」です(笑)

真面目な話、導入して自分自身のモチベーションをあげれるのであれば、そういう導入は積極的にアリだと思います。

特にフリーランスの方や個人事業主の方は、仕事が孤独な作業になりがちです。

その時、使っていて楽しいものが身近にある方が幸せな気がしています。