東京電力の料金プランに「プレミアムS/L」が追加されました
久しぶりに電気料金に関する記事を書きます。
春前までは、東京電力の電気料金プランに関連して、いろいろ記事を書いていました。
しばらく大きな動きはなかったのですが、6月30日に、東京電力エナジーパートナー株式会社(東京電力が4月に分社化し、離島などを除き、小売電気事業などを担当している会社です)から新料金プランとして、「プレミアムS/L」プランが発表されました。
そして、発表の翌日である7月1日には、申し込めるようになっていました。
プレミアムプラン
以前にも記事にしていますが、今回追加されたプランのベースになっているのは、春からの新プランの一つである「プレミアムプラン」です。
一定量(400kWh)以上の電気を1ヶ月で使用すると、そこから課金される従量料金が、若干安い単価となっています。
基本料金が「スマート契約」という過去1年間で使用した中で最大利用した時を基準に計算される仕組みであるため、旧プランと正確に比較することはできませんでした。
基本料金の算定方式が異なります
今回追加になった「プレミアムS/L」では、プレミアムプランを選択する場合に避けられなかった「スマート契約(使用電力量に伴って基本料金が変動する契約)」とせず、旧プランと同様にブレーカー容量に基づいて、基本料金を選択できるようになりました。
なお、プレアミムSは、従量電灯B契約と同様の10A〜60Aまでの容量、プレミアムLは、従量電灯C契約と同様の6kVA以上の容量に対応します。
電気量料金は変わりません
追加されたプランは、基本料金が変わること以外には、プレミアムプランと同じです。
したがって、以前グラフ化した通り、1ヶ月間に400kWh弱ぐらい電気を使用し、月平均600kWh程度使用するようなご家庭であれば、お得になるプランとなっていることに違いはありません。
まとめ
すでにプレミアムプランをご契約の方が不利にならないよう、2年縛りのルール適用なく、プレミアムS/Lに乗り換えが可能になっています。
「スマート契約」により基本料金が変動することで、旧プランと比較できないことがプラン変更の障害になっていると考えられたのでしょうか?
東京電力も上場された営利企業である以上、仕方ないのかもしれませんが、省エネ推進すべき時代に、電気使用量が増えるほど得になるプランが追加されるところは、個人的には、いまひとつ腑に落ちません。