憂鬱な梅雨時期に思い出すこと
一昨日(2016.6.5)、関東甲信越地方も梅雨入りしたようです。
この時期は、分譲マンション管理会社時代は繁忙期でした。
税理士試験受験生としては、8月の本試験を目前にした直前期でした。
どちらも理想と現実のギャップの中、苦しむ時期で、天候のようにすっきりしない日々を過ごすことが多かったように思います。
原因は手詰まり感
ゆううつの原因は、やりたいこととできることにギャップがあり、その突破口が見出せない手詰まり感だったように思います。
今思い返せば、他にもやりようはあったと思えますが、当事者である時点では、全くわかりません。
こういう時に役立つのは、思考の柔軟性だと考えています。
行き詰まっているからとも言えますが、視野が狭くなり、問題の一部しか見えなくなり、他のルートが見えなくなっていたように思います。
引き出しを増やす
こういう手詰まりを減らすことに直接役に立ったのは、自らの手法の引き出しを増やすことでした。
一つの問題に一つの手法しかないのでは、手詰まりとなるのは当たり前です。
どうしようもないこともありますが、いろいろ試せる余地がある場合には、選択肢が多い方が解決しやすいと感じています。
どのように引き出しを増やすのか?
管理会社時代の上司に、もっといろいろ試してみるように言われた記憶があります。
当時はピンときていなかったのですが、いま思えば、考えて最も合理的な方法や自分自身が常識と思う方法に囚われていることを指摘されていたのだと思います。
ただ、今までの自分自身のやり方と違うことを実行するには、勇気がいります。
仕事に限らず、行動には責任や反作用が必ずあり、また失敗を避けたいと思うのは人情です。
知っていても行動に移せない最大の原因は、私の場合はここで、身についていない手法を簡単には試せませんでした。
例えると、平泳ぎでしか泳いだことがないのに、平泳ぎではレースで勝てないので、練習もなしにクロールで泳ごうとするようなものだと感じていました。
溺れないまでも、いきなり速く泳げるとまでは思えません。
トライ&エラーは普段何気ないところで意識する
本番でチャレンジできないのであれば、普段の何気ないところやプレッシャーの掛かりにくい場面で試せばいいと思うようになりました。
そして、ここで大切なのは、漠然と行動するのではなく、意図を持って試し、その結果を振り返ることだと思っています。
うまくいかないことも多々ありますが、それは実体験を伴った経験値になります。
特に記録をとることは有効でした。
家計簿にしても、時間管理にしても、パターン化している行動があり、記録をするとそこが炙り出せるからです。
引き出しが増えるごとに柔軟になる
結局、いろいろ試し、引き出しが増えるごとに思考が柔軟になる気がしています。
思考が柔軟なだけで全てに対処できるわけではありませんが、運動前にストレッチを行うように、柔軟な思考を維持していると、失敗した際に受けるメンタルダメージも和らぐような気がしています。
そして、私が見習いたいと思っている諸先輩方は、こだわりもありますが、柔軟性もしっかりと併せ持たれていると感じています。
まとめ
意識していろいろ行動してみることが大事という、ごく当たり前の話ですね。
ただ、意識していないと、日々の忙しさに流されてしまいます。
そのため、間接的にではありますが、記録することが引き出し増やすコツだと思っています。