9月度のマンション管理士会「技術研究会」に出席してきました
昨晩(2016.9.19)は、祝日ですが休みまず開催する技術研究会に出席してきました。
昨日、神奈川県マンション管理士会では、日管連が日管連登録会員へ提供するDVDが上映されるセミナーも研修企画委員会主催で終日開催されていました。
私は週末二日間社会人大学院の講義を受講していたこともあり、シルバーウィーク三日間終日はさすがに頑張れませんでした(苦笑)
そのため、夕方の研究会のみの参加です。
テーマは改正管理規約
管理士会では、会員向けのセミナー開催を予定しており、3つある研究会に担当割りをして、そのセミナー向けの内容を検討しています。
技術研究会は第5章の「管理」部分の各条文及びコメントが割り当てでした。
そのため、今回の研究会では、その部分について出席者の意見聴衆とディスカッションが行われました。
管理士同士でも微妙に意見が食い違います
管理組合向けではなく、管理士会の会員という一定の知識がある方を対象とした研修内容の検討でしたので、世間には広まっていなくても、管理士会の会員ぐらいはある程度の共有理解ができているのではないかと考え、そんなに意見が割れるようなことはないんじゃないのかと、研究会が始まるまでは根拠なく想像していました。
しかし、実際に研究会で検討が始まってみると、大きな方向性はそれほど違わないと思うのですが、研究会同士でも微妙に意見が違いました。
これは各自の実地体験の違いによるものだと感じました。
私自身、管理会社勤務経験から発している知見が多く、視点の違いによる見解の違いがありました。
法律に違反するようなことで間違ってはいけませんが、マンション管理に関しては、時代の移り変わりとともに発展したきたもので、まだ具体的な判例などがなく、定説がないものが結構あります。
ましてや、さまざまな方が居住する管理組合内においては、ベースとなる専門知識もない中、「標準」とされる管理規約をもとに、その改正を審議するわけですから、意見が食い違って当たり前です。
行うべきは共通化できる意識を作ること
管理組合において、今回の改正を機に検討されるべきことは、規約の勉強もさることながら、マンション内での共有認識を作ることではないかと考えます。
管理組合内での共通認識がないのに、管理規約だけ改正しても、その適用は難しいのではないでしょうか?
研究会での検討でも、管理組合内部でのコンセンサスを取る必要に関する意見や実体験共有がありました。
本質的には、これは以前にも話題にしたビジョンやミッションの共有にも通じます。
まとめ
管理会社での経験からすれば、区分所有者管理組合の活動に、ここまでの時間や手間をかけることは難しいという現実があります。
また私自身、管理会社で忙しくしていた時代に管理組合での活動を求められたとしても、主に時間的な問題から対応が難しかったはずです。
私は、管理組合での活動にこのような問題が生じる原因の一つに、管理組合役員間の責任や負担の偏りがあると感じています。
この辺りの課題解決については、対策含め、また改めて書きたいと思います。