マンション維持修繕技術者の再登録講習に行ってきました
昨日(2017.3.15)、午後からマンション維持修繕技術者の再登録講習に行ってきました。
会場は、水道橋の住宅金融支援機構すまい・るホールです。
以前にも建築系資格に関することは記事にしています。
残念ながら私は理系出身ではないことから、学歴要件と業務経歴年数の壁などに阻まれ、一級建築士などメジャーな建築系資格を取得するには至っていません。
まぁ、取れていないということは、そこまで本気ではないということもかもしれません。
それでも、一定の知識や経験があることを客観的に示すものが必要と考え、5年ごとの更新をせずに放置してしまっていたマンション維持修繕技術者の資格を再登録するため、講習会に行ってきました。
「業」としての建築
今回、受講して勉強になったのは、「業」としての建築に関してです。
受験してから、すでに10年近く経過しているので、現場技術ではないこの部分は、最新情報にかなり疎くなっていました。
今回の受講で、そのアップデートができ、とても有意義でした。
法令は基本的には年々厳しくなっています。
ところが、団塊の世代の大量退職後、一時ほどではないようですが、いまでも現場技術者は不足しているようです。
このギャップが埋まっていません。
そのため、公共工事はともかく、民間では、この辺りのコンプライアンスがおろそかにされがちになります。
そして、行きすぎたコンプライアンス違反が、さらなる規制強化につながる方向に動きつつあるように感じます。
いままで規制はあっても有名無実に近かった規制やグレーゾーンであるがゆえに見逃されてきたことがありました。
しかし、通達を読むと、その部分に行政が目を向けてきていると感じます。
技術的な部分ではまだ大きな進化はなさそうです
法令による規制は強化されていることは感じられましたが、試験受験から10年近くになるにもかかわらず、維持管理に係る技術面での進展はそれほどありませんでした。
もちろん、さまざまな最新技術があることは知っています。
しかし、ITとは違い建築技術の普及には、時間がかかります。
年単位ではなく、数十年単位で使用する部材の信頼性を、短期間で検証できるわけではないからです。
特に防水関連に関しては、目に見える進歩はありません。
全く変わっていないまでいうと言い過ぎですが、20年前業界に入った当時と全く変わらない仕様・工法が、変わらずメジャーな手法です。
逆に10年保証が入る防水工法が、市場導入後10年も経っていないのに、信頼を勝ち得ることができるでしょうか?
その意味においては、当然の結果ともいえます。
まとめ
そのため、技術の勉強というよりは、法令の勉強でした。
しかし、法令にはそれぞれその律法趣旨があり、その目的を果たすために規定されています。
規制が厳しくなるということは、それだけ守られていないということですね。
その他、税務を離れた講義受講のつもりでしたが、労働保険加入規制強化の話などもあり、回り回って繋がっていることもあると、複雑な思いを感じる受講でした(苦笑)