修士論文検討のために引きこもり
一昨日の夕方(2017.3.15)から、昨日の夕方まで、修士論文検討をしていました。
日中、昼食のために外出した時にはとてもいいお天気でしたが、あいにくの引きこもりです(苦笑)
スケジューリングに失敗した件は、先日記事にしました。
締め切りを考えると、税理士法人の勤務が終わってからでは、とても間に合いません。
そのため、全くもって言い訳できない次第ですが、勤務している税理士法人にお休みをいただき、今回の引きこもり作業と相成りました。
ネットカフェで引きこもり
先週末の検討時には、電源カフェのはしごをしました。
平素から少しずつ検討し、決まっている作業を進める分には、問題ありませんが、資料を広げ、じっくり腰を据えて検討するには適しませんし、迷惑な客すぎます。
そこで、ホテルでの缶詰作業を検討しましたが、そこまで快適な環境は不要だと思い、ネットカフェを選択してみました。
ヘッドフォンで周囲の音をシャットアウトできますし、電源も空間も十分あります。
眠くなれば、その場で仮眠してもいいですし、飲み物もフリードリンクです。
寝る場所を選ぶ方には、お勧めできませんが、私はボーイスカウトにも在籍してたことがあり、比較的どこでも寝れるタイプです。
ネットカフェは、以前には始発電車待ちなどで、結構利用したこともありましたが、24時間利用は今回初めての経験でした。
不便も多少あるけれど
普段は、漫画を読んだりする場所でもありますが、仮眠などにも使われる場所です。
そのため、試してみて不便を感じたことは、光源が少なく薄暗いことでした。
資料を読むのに適した環境とはいえません。
ただ、図書など紙の資料もある程度持ち込みましたが、ほとんどの資料はPDF化していました。
眼には全く良くありませんが、ほとんどをパソコンで閲覧できたため、作業できないほどではありませんでした。
その他、お店のパソコンは、セキュリティが完璧とはいえないので、今回は利用せず、自分のMacBook Proを持ち込んで作業しました。
今回は気づいていなかったのでやっていませんが、お店のパソコンのディスプレイが遊んでいたので、ケーブル持ち込めば、今回利用したお店の環境だとデュアルディスプレイも構築できそうです。
今回の検討は
現在、行なっている検討は、修士論文の本文を書いているのではなく、本文を書くために、先行して論文要旨を書いています。
本来、本文を書いて要旨をまとめるべきですが、順番が逆転しています。
なぜなら、本文を書き始めてから大幅な変更がでると大変すぎるからです。
そのため、通常とは逆転してしまいますが、まずはアウトラインとして論文要旨を作成しています。
それに加えて、その論文要旨とともに、その内容を発表するためのパワーポイントを作成していました。
今回の作業で、特に重たかったのは、判例研究対象とした「熊本ねずみ講事件」の判例読み込みです。
この事件、読む前から知ってはいましたが、裁判としては4つの訴訟が絡み合っており、私の論文テーマに関連するのは、法人税更正処分取消を主に争ったそのうち2つの訴訟です。
その2つも更正処分取消対象が、法人税と贈与税とで関連し、さらには所得税更正処分取消とも関連しています。
そこをしっかりと理解できるのに時間がかかりました。
自分で選んだのだから仕方ないのですが、ややこしいことこの上ありません。
さらには判決文が長い!(笑)
100ページを超えるような判決文もある国際税務系の判例ほどではありませんが、一つの審判ごとに、短ものでもA4で10ページ、最も長いものは74ページもありました。
結局、テーマに関連する主要な審判5つの内容をある把握するだけでも相当な時間がかかってしまいました。
まとめ
大学院に入学する方の中で修士論文に慣れているという人は、少数派でしょうから、おおむね未経験の方が取り組まれることになると思います。
どのような作業でも同じですが、初めて取り組むことには時間がかかりますし、そもそも作業時間が読めません。
全体像を把握できていないですし、知らないからこそ取り組むことですから、想定外が当たり前に起こります。
そして、このような作業は普段の作業と異なることから、取り組むための意志力のハードルが高くなりやすいといえます。
私は仕事に関して、比較的、追い込み主義派ではなく、段取り前倒し主義派だと思っていましたが、この有様です。
結論は、普段からいっておきながらできていない、分割できる作業はコツコツやっておきましょうという身も蓋もないものです。
ただ、テーマにもよるとは思いますが、研究材料それぞれのつながりなどもあり、実際はある程度まとめてやらざるをえない部分もあります。
そのため、おすすめはできないのですが、まとめてやらざるをえないの場合には、今回のように引きこもって作業するのは、十分アリだと感じました。
特に私の論文は、民法、民事訴訟法、税法と関連する法令や材料が多く、それぞれを個別に検討していても、全体像をまとめ、形にすることが難しい部分があります。
今回の体験を結果として、修士論文本文を書く際にも、分割できるところは分割し、コツコツやろうとは思っていますが、結局、まとめてやらざる得ない部分に関しては、今回と同じような手法を採らざるを得ないのではないかと考えています。