名古屋商科大学大学院の初回講義を受講して

昨日(2016.4.10)は、結局この記事を書く時間が取れず、今日になってしまいました。

今日こそ、記事として投稿したいと思います。

講義は、名古屋商科大学大学院のサテライトキャパンスである東京校 丸の内ビルディングで行われました。

 

東京校キャンパス

以前にも入学者選考で一度来訪しています。

名古屋商科大学大学院には、丸の内ビルディング内に大学院が年間契約している教室と、講義ごとに借りている教室があり、今回は年間契約されている1001教室で講義が行われました。

ただ、学生には入場ゲートや関係者以外の侵入を防止するためのオートドアを開けるための入館カードは与えられていません。

そのため、事務局の方などの確認を受けて入場する必要があり、内部に入るための方法には一定のルールがあります。

東京駅からキャンパス間を迷いたくなかったので、入学オリエンテーション時にも説明があった「キャンパス掲示板」のiPhoneアプリを導入し、すぐに情報を確認できるようにしていました。

iPhoneアプリ

 

まずは先生からのご講義

講義の冒頭に講義の進め方や評価方法などのレクチャーが山田先生よりあり、その後、先生の自己紹介などが行われました。

以前にも少し触れましたが、この「Tax Accounting」をご担当されている山田有人教授は、名古屋商科大学大学院の教授陣中、受講アンケートナンバー1の教授です。

生徒は講義での教授評価により下位3割が単位を落としますが、同様に教授陣も受講生達からのアンケートにより評価されます。

海外MBAの大学院だけあり、それぞれに評価に対する厳しい戦いがある学校です。

 

さすがナンバー1になられるだけあり、ご自身の経歴をユーモアたっぷりにご紹介いただけました。

先生は私の修士論文の指導教授にもなります。

これから論文指導なども含め、とても楽しみになりました。

 

グループディスカッション

今回20名ほどの受講生でしたが、AからEの5つのグループに分けられました。

まず、グループごとにあみだくじにより事前に与えれれた10のケースについて担当分けされます。

そして、各グループごとに担当したそれぞれのケースに関するプレゼンテーションを行い、そのプレゼンに対して他の受講生達からの質疑応答を行うことにより評価されます。

ケース発表前に時間が与えられ、自グループが発表ケースの場合には「どのような発表をグループとして行うのか?」、質疑応答の場合には、「予習してきた内容」に基づいて、グループディスカッションにより内容のすり合わせなどを行います。

 

この講義でのポイント

特にこの「Tax Accounting」で重視されたのは、どの法律の条文や判例、もしくは学説などを理由として意見をしているのかを伝えることが課せられました。

それらの土台がない意見だと、ただの「個人の感想」になってしまうからです。

結論、しっかり予習をしていないと質疑応答に全く対応できません。

事前の予習ではそこまで考えていなかったため、個人の感想しかありません。

次の日曜日にはなんとか少し対応できましたが、土曜日のプレゼン・質疑応答では、そこまでを反映することができませんでした。

 

この他に先生がおっしゃっていたポイント

財務会計と税務会計には、「永久差異」と「一時差異」という2つの差異があります。

まず、交際費の全額損金不算入(今は一定の条件で一部計上できます)などの「永久差異」は、一度、否認されるとずっと損金として計上できなくなります。

逆に課税当局からすれば、課税できると思っていたその税金がずっと取れなくなります。

そう考えると、「一時差異」よりも「永久差異」の方が重要で、互いに譲れない戦いになりやすいと言えます。

この場合には、立法趣旨や定義、要件などが重要になります。

 

減価償却費の差異などの「一時差異」は、その期では損益として計上できなかったとしても、いずれは償却などにより損金に算入することができます。

永久差異に比べれば、いずれは損金算入できるものですので、時期は別として結果として税額を減らすことができるわけですから、そこまで重要ではないはずです。

そう考えると「なぜその時期に裁判になるような微妙なものを損金計上しなければならなかったのか?」という時系列での背景把握があった方が理解がしやすくなります。

 

大学院での学び、修士論文について

講義自体については、前述までようなお話があったのですが、大学院で修士論文を書くことに関連して、さまざななお話をいただけました。

特に印象的だったのは、税理士試験で税理士資格を取る方向性を「広く浅く、税務を知る」ことにより、様々なケースに対応することができるトレーニングをしていると例えられ、これに対し、大学院での修士論文は、一点を深く掘り下げることによりその論点については他に追随を許さないような得意分野を作るトレーニングとしてご解説いただきました。

そして、大学院の修士論文は、その分野を深く掘り下げるため、判例や学説などをスコップとして利用するとの比喩されていました。

考え方としてとてもわかりやすく、また、どのように修士論文にまとめていくのかについて、具体的なアドバイスを頂ける場所であることがはっきりとわかりました。

 

評価の半分は最後の筆記試験

今週末の2日間で「各グループから後半5ケースのプレゼン」と「筆記試験」があり、この講義は終了です。

なお、前期までは講義後レポートで評価がありましたが、今期からレポート提出自体が無くなりました。

理由は、情報共有が進んだ結果、諸先輩方のレポートや資料、ディスカッションを土台にして、提出レポートのレベルが高くなりすぎてしまったようです。

一講義のレポートにもかかわらず、その量がA4判40ページ分を超える修士論文級なものもあったとのこと。

それでも相対評価で3割が落第ですから、皆必死でレポートを書きます。

すると、次の週からの講義の予習の時間を奪ってしまうなどの弊害が出てしまったのです。

そのような激しい評価に対する戦いが5年間続いた結果として、今期からの筆記試験採用となったようです。

社会人ビジネススクールの恐ろしさを感じました。

 

まとめ

うまく纏められている気がしないのですが、このようなことがわかった怒涛の2日間でした。

これから週末までの時間を利用して後半5ケースの予習を頑張りたいと思います。