A Written Oath

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社会人大学院関連

先輩方のゼミに臨席しました

昨晩(2016.10.4)、ゼミの指導教授である山田先生からの「出席した方がいい」とのお話があり、2年次以上の先輩方が出席するseminarⅣに臨席してきました。

1001号室教室

これは、先輩方の今回のゼミが、学内での論文発表会を目前にした予行演習の回だったからです。

1年次の同期生は、1年後のこの発表を目指して、いま論文の内容に取り組んでいます。

ここで、確認しておけば、最終形がわからないままに論文に取り組んで、違うものを作ってしまうことを避けれますし、どれぐらい必要とされる精度や内容もイメージしやすくなります。

今回はその辺りと、1年後のスケジュール感を勉強するための臨席でした。

 

重要視されていたこと

ゼミの冒頭に先生がホワイトボードに書き出していましたが、山田先生がパワーポイントを使った論文発表でポイントとされていた点は、次の2点です。

一つは、「論文に取り上げたテーマがどうして重要か?」です。

修士論文を書くということは、そのテーマには、問題点や課題などなにがしかの研究意義があるはずです。

先輩方も研究されたわけですから、何も課題意識がないわけではないのですが、発表してもそこが伝わらないと、「けっきょく何がいいたいの?」という話になってしまいます。

これは別に論文に限ったことではなく、自ら何らかのセミナーなどを開催した時でも同様です。

次に、ポイントとされていたのは、「どうして、この判例を研究するのか?」です。

租税法の論文であることから、必ず判例研究をします。

そこで研究した判例が、テーマに対してどのような意義があるのかを説明する必要があります。

しかし、研究している方としては、必然的に捉えており、なぜか無説明で流してしまうのです。

その判例でどのようなことが争われ、どのような結果になったのかはわかりますが、大切なその研究意義までは、伝わってきません。

その部分を指摘されていました。

 

ストーリー性が大切

上記の2点は、まとめれば、論文のストーリー性が大切だということです。

山田先生は、それをシンプルな質問にされていました。

これは論文に対する質問として、核心をつく威力を持った「質問」です。

これらを意識しておかないと、自分にはわかっていても、相手に伝わらない発表になることは間違いありません。

 

どうやってそこにたどり着くか?

先輩方のゼミに臨席させていただくことによって、目標とすべきゴールの形がかなり具体的に見えてきました。

いま、道半ばにいる1年次生にとっては、そこにどのように至るかが重要です。

そのため、少し前にネットで紹介されていた佐藤雅昭先生の著書『なぜあなたは論文が書けないのか』を購入し、読んでみました。

タイトルがすでに分かりやすくて、ストレートですよね。

例示されているのは医学論文でしたが、内容もばっちりストレートです。

私の感想としては、完璧を目指さず、必要な資料を集め、まとめてやろうとせず、タスクを小さく分割し、論文に取り組むための具体的コツを、しっかりと解説されている手順書でした。

一つ一つは当たり前の話なのかもしれませんが、改めて一通りの手順を概観すると、自分がどこで躓いているのかが、よくわかります。

もし、論文に行き詰れられている方がいらっしゃれば、お役に立つと思います。

この他、まだ読めていませんが、『なぜあなたの研究は進まないのか?』も、 Amazonの「なか見」で目次を確認したところ、研究を進める上でのステップがより詳細に解説されていたことから、近日、読む予定にしています。

 

まとめ

壁にぶつかり、論文は難航しています。

しかし、こうやって先生からのご指導などにより、少しずつでも前に進んでいるという感覚はあります。

まだ突破口は見えていませんが、多少は時間がかかったとしても、何とか形にしたいと思っています。