A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

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マンション管理日常

転職者紹介依頼のお問い合わせがありました

昨日(2016.2.23)、転職をあまりお勧めしない記事を書きました。

職務経歴書転職・起業はあまりお勧めできません
最近、ブログネタ探しに古い資料を少し読み返しています。 過去の職務経歴書を読み返した時、自分なりに色々考えていたけれど、失敗...

それにもかかわらず、逆にマンション管理業界(今回はフロントマン)での転職者紹介依頼の連絡がありました(笑)

条件をつけたとしても転職する場合の注意事項を書いたことが原因かもしれませんが、マンション管理業界も人手不足に陥りつつあるようです。

※アイキャッチは、求職&求人イメージとして、『ハローワークインターネットサービス』の画像を引用。

 

募集条件は契約社員

そもそも紹介できるような人はいないので、条件を詳しく聞いたわけでありませんが、一定の契約社員期間が条件のようです。

入社後トラブルのリスクヘッジや待遇面での差別化などが理由だと思いますが、これでは仮に紹介できる人がいたとしても、明日にでも仕事を見つけないと困るような方しか紹介できません。

しかし、募集している側も人手不足であるから募集しているのでしょうし、そんな人を欲しているとは思えません。

 

紹介できるような人はもうマンション管理業界自体にいない

お問い合わせいただいた方にも回答しましたが、知り合いから紹介を頼まれた時に、この方なら紹介したいと思えるような人は、すでに他業界に転職し、マンション管理業界自体にいません。

もともと新卒者が続かない業界(一時期新卒採用があったそうですが、ほとんどの管理会社で失敗し、現在、新卒採用はほぼないはず)のため、プロパー社員は他業界からの転職者ばかりです。

そのため、マンション管理業界に入った直後に、「景気が良くなれば、優秀な人から転職し、景気が悪くなると人が集まる業界」と聞いていました。

そう考えると、実感を伴わないと言われつつも人手不足ならば、景気が多少良いということになってしまいます。

しかし、今回の人手不足はみなさんご存知の少子化と、分譲マンション業界特有の大規模物件大量供給によるものだと考えています。

大規模物件をそつなくこなせるような方は、一朝一夕には育ちません。

寄らば大樹の陰で、最大手ならば会社のブランド力でなんとか優秀な人を集め、形にしているかもしれませんが、一旦、需給のバランスが崩れると一気に人手不足が顕在化してくることになります。

今後、少子化が進む中、高齢者はたくさんいますので、ITを活用しつつも、サービス部分では、基本人手が必要になるはずです。

 

利益を出さないと人手が集められなくなる

業容が拡大する時期には、利幅を薄くしても、仕事をたくさんこなせば、なんとかなります。

長らく日本経済がそうであったことは、一部の先進的な企業を除き、現在の経営層の意思決定に少なくない影響を与えていると思っています。

ただ、それだけで成り立つような状況は、そろそろ厳しいのではないでしょうか?

ネット記事で読みましたが、マクドナルドも人手集めに苦心しているようです。

幾つかのトラブルを経て、ブランド力が低下したことや少子化が影響しているはずです。

売上がないと利益が出ませんし、利益が出ないと高い給与が払えません。

利益が先か売上が先なのか、難しいところですが、かなりの悪循環に陥っていると思われます。

お金だけの問題ではないかもしれませんが、生活がしっかりと成り立つような給与でなければ、採用される側も長くは続けられません。

 

建設業界の人手不足も深刻らしい

以前に、株式会社シーアイピーの須藤社長にお会いした際にも、その深刻さの一端についてお伺いしました。

銀座風景シーアイピー須藤社長にお会いしてきました!
昨日(2016.1.12)は、株式会社シーアイピーの須藤社長にお会いしてきました。 きっかけは、須藤社長が開設された『みんなの管理組合...

私自身2級ながらも建築と管工事の施工管理技士資格を持っていますが、このおかげで「現場派遣」で、かなりの給与がいただける建設業界からの求人メールが転職サイトなどから来ていました。

現在の事務所に勤務してからは、転職メールは届かないように完全にシャットアウトしてしまったため、直近の状況はわかりませんが、全体の傾向としては人手不足が続いていると考えています。

 

まとめ

今後、さらにマンション管理業界は淘汰が進む可能性が高いと考えています。

これは人手が集められないことによる業容悪化などがあり得ると考えるからです。

少子高齢化が進展する社会で、マンション管理業界だけが成長するとは思えません。

しかし、これは他の業界でも同様のはずです。

海外転職するなどの例外を除き、避けて通りにくい問題であれば、どこで立ち向かっても似たようなものではないでしょうか?

仮にそうだとすれば、私は、少しでも「好きなこと」や「人の役に立てる仕事」をして成果を出せればと考えてしまいます。