A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

A Written Oath
転職・起業・独立

疑問を解決するために行動してきました(修繕から管理へ)

以前にも記事にしていますが、私の場合、「好きなこと」や「やりたいこと」がこうじて、このマンション管理業界に入ったわけではありません。

また、マンション管理士としての高い理想があって独立したわけでもありません。

なぜ起業したのか?「マンション管理士」としての起業について

業界に入ったきっかけの一つは、自分史にもまとめていますが、父がはじめた小さなアパートの大家業に関して、不動産屋にいいようにやられていると感じたことでした。

自分史

この時は、いずれ承継するかもしれないと考えていたRC造アパートの維持管理の問題から、工事技術や管理・監督、工事費用に関して、最も興味があり、さまざまな疑問を持っていました。

そこが入り口となりました。

 

まずは修繕に関することから

管理組合でも修繕に関することが大きなテーマになりやすいと思います。

金額面でもそうですが、技術的などの妥当性も検証するためには、この知識が欠かせません。

私は、この疑問を解決するため、大手分譲マンション管理会社の営繕部門で、実務を通じて学びました。

ただ、大学では経済学部経営学科を専攻しましたので、建築は本当の門外漢です。

当時の上司からは、専門用語を覚えるために、最低毎月1冊は本を読むこととノルマを言い渡されました。

幸いなことに私は活字中毒レベルの本読みだったため、本を読むこと自体は、けして苦ではありませんでした。

加えて、日々の実務は、私のレベルアップを待ってはくれません。

結果として、それ以上の本を読むことになりました(苦笑)

さらに実務に並行して、毎年最低1つは資格試験に合格するノルマも与えられます。

初年度は実務経験が不足することから、建築系の資格を取ることを指定されなかったため、なんとか簿記3級で凌ぎました。

しかし、実務経験を満たした時点で、2級建築施工管理技士・2級管工事施工管理技士と、実務と関連性の強い国家資格を取得することになりました。

残念ながら、工事を専門とする業務には4年間しか従事しなかったこと(現在だと後の職歴と通算して要件をクリアできる可能性は一応あります)から、1級の各施工管理技士資格を取得する業務経験要件を満たせず、1級を取得することはかないませんでしたが、2級ながらもこの資格を取得することで、工事における品質管理や安全管理の基礎と建設業法の知識を得ることができました。

マンションの維持修繕からみた建築系資格について

なお、この当時の経験で、実務上、最も役に立っていると感じるのは、「大規模修繕の工事管理に10棟以上携わったこと」と、当時勤務していた4年間の間に勤務支店が管轄していた「600棟ほどの商業ビル・賃貸マンション・分譲マンションのほとんどに点検や調査に赴き、報告書・見積書作成に関わったこと」です。

 

次はマンション管理に関して

管理業務に関して専門的に学びたいと感じるようになったのは、営繕担当者として、フロント担当者に同行し、数多くの管理組合の理事会や総会に出席できたことがきっかけでした。

管理職を除き、フロント担当者は、ほぼ自らが担当する物件のことしかわかっていません。

今と違い、当時はフロント一人当たり20件ぐらい担当することが普通だったのですが、私は修繕という切り口がメインながらも、その数倍の管理組合の理事会・総会に出席できました。

さらに、フロント担当者の理事会・総会運営を横目に見ながら、スムーズに進むケースや紛糾するケースを実地で学ぶことができます。

そのおかげで、さまざまなフロント担当者が行っている管理業務の内幕を知ることができ、ベテランは別として、実務ベースでの管理組合運営に詳しくなることができました。

 

ただ、私は比較ができるため気づいてしまったのですが、ある管理組合で正しいとされていた運営手法が別の管理組合は非難されるなんてケースに遭遇するようになります。

皆さんもご存知の通り、実務と法律とでは、かなりの違いがあります。

そうすると、いろいろと疑問が出てきます。

そこにちょうどマンション管理適正化法が制定されました。

いい機会だと思い、管理業務に関して、意識して学ぶようになりました。

ただし、私の持つ管理業務主任者資格は、法律制定前のまだ民間資格だったときに、講習で取得したものです(一応、修了効果測定はあったような気がします:苦笑)

「管理業務主任者」とは?

 

小括

長くなったので、とりあえず、今日は前編として分割します。

振り返ってみれば、疑問が疑問を呼び続け、結局のところ、解決に至った気はしていません(苦笑)

ただ、その過程が私を鍛えてくれていると感じています。