ペンシルアカデミーの無料セミナーを受講しました!
一昨日(2015.11.24)、午後から東京神田で行われたペンシルアカデミーの無料セミナーを受講してみました。
きっかけは、Facebookで友達が「いいね!」していたことです。
受講するまでは、ブログネタにする気が無かったので、写真を撮ってこなかったことが悔やまれますが、今回の学びは記事にしたいと感じたので、翻意し、投稿することとしました。
受講の目的
こういう集客系無料セミナーに行けば、何らかの勧誘(今回は1年間の経営塾的な有料Webセミナー)を受けることはわかっていました。
しかし、それを押して、無料セミナーを受講としたいと思った理由は、次のとおりです。
ITを主体とした経営手法の全体像を知りたかった
この無料セミナーでも言われていましたが、事業を始め経営者となることは簡単です。
難しいのは事業を継続することです。
今回、アカデミーを主催するペンシルアカデミーの覚田さんは、確かな成功実績のある経営者で、Web集客系のコンサルタントとしての実績も素晴らしいものがあることはわかっていました。
その成果を出している経営者が、「事業の全体像をどう捉えているのか?」ということを知りたかったのです。
興味の主体は、売り込みを受けたセミナー受講による「どのように実現するのか?(=How to)」よりも、「何をやって実現するのか?(=What to)」にありました。
実体験として積み上げられた経営手法は、現在に通用しないものではなく、全く同じ手法ではなかったとしても、再現性のあるものが含まれていると考えていました。
事業を始めてみて、実感として感じる集客の難しさ
現状、過去の経験・実績と、『活躍できるマンション管理士養成塾』で学んだ馬渕先生のノウハウを持ってすれば、提供するサービスとして、良い商品は持っていると言える状態と考えています。
しかし、良い商品を持っていても、売れなければ、どうにもなりません。
このことも、無料セミナーで話が出ていましたが、倒産した会社に中小企業庁が取った倒産理由のアンケートによると理由の8割は「販売不振」、すなわちマーケティングの弱さが挙がっています。
自分の商品に全く自信がないのに、起業する人はいないと思うので、本当に販売不振だけが原因かどうかの真相は置いておくとして、起業直後のこの時点で改めて、マーケティングを見直し、今後どのように事業を進めていくのかを考えることが必要だと思っていました。
受けてよかったと思ったセミナー内容
元々、ブログ記事にするつもりがなかったにもかかわらず、記事にしようと思うほど、セミナーを受講してよかったと感じたのは、次の点でした。
今の時代は、マーケティング4.0「自己実現」。共感されるものを作る。
マーケティングをやる方にとっては当たり前の話かもしれませんが、フィリップ・コトラーが提唱してきたマーケティングについて、簡単なレクチャーがありました。
「マーケティング1.0」の時代は、製品中心。いいものをたくさん作れば、売れる時代。
「マーケティング2.0」の時代は、消費者志向。製品差別化により、他社より優位性の高いものが売れる時代。
「マーケティング3.0」の時代は、価値主導。その会社の考え方や理念、ビジョンに価値を見出し、売れる時代。
そして、現在は「マーケッティング4.0」ということで、個人の「自己実現」を図ることができるものが売れる時代ということでした。
無料セミナーでも、今回の有償セミナーを受講すれば、「こんな経営者になれる!」という売り文句で、「自己実現」を売りにしていました。
(正直、私がなりたいものではなかったのですが・・・)
ここでの私の気づきは、「自らが提供するサービスで、顧客に何を実現するのか?」という視点では考えていなかったことでした。
「これができます」「あれができます」と個々の作業を提供することは書いていても、その結果、顧客に対してどのような価値を提供し、結果として実現されるもののイメージが提供できていないと感じました。
未来経理
このセミナーでは、税理士不要論が説かれていました。
全くいらないという言い方というよりは、過去の数字を遅れてもらっても仕方がないという話でした。
そもそも会計や税務は過去に起こった結果に対して、報告・申告を行うだけのものに過ぎず、経営者として、「将来どうなるのか?」という知りたい部分に税理士では、応えられないと説明していました。
そうでない税理士の先生や経営者の方がいらっしゃることは、私は十分承知していますが、一般的な経営者からみた税理士は、こういうイメージなんだろうなと感じました。
そして、ここがポイントだと思うのですが、やる気のある経営者の方は、「将来予測をし、準備をするために」リアルタイム(このセミナーでは週次レベル)で経理をやるべきだと考えているということです。
これを実現するためには、ITを活用するしかありません。
データで直接やり取りし、ソフトやシステムで、瞬時に処理し、そのダッシュボードを元に、将来予測や対処すべき事項をアドバイスすることが求められていると感じました。
もちろん、すべての経営者が求めているとまでは考えていませんが、IT系などスピード感が速い商売を主に、今後おそらくそういう方向性になっていくのではないかと考えます。
成功のためのサイクルは、小さなPDCAを回すこと
苦しい経営者ほど、「大きなチャレンジで、大きな成果」「大きなチャンスで、大きなリターン」を狙いがちだと思っています。
しかし、このセミナーでは、主催者である覚田さんご自身の経験として、成功事例の多くは「いきなり大成功」ではなく、「小さな失敗を繰り返しつつ、その失敗のノウハウで次のPDCAスパイラルを回し続けたこと」が、結果として成功事例を生み出していると説明されていました。
大きなPDCAには、それだけの時間とお金を投資しなければならず、そこでの大きな失敗は、後戻りができないような事態を生み出しえます。
そこで、覚田さんは、小さなPDCAをスパイラル状に次々とつなげていくことで、結果として大きな成果、成功を生み出すようにしているとのお話でした。
聴けば当たり前に思われるかもしれませんが、当たり前には行われておらず、様々なところで該当するような失敗事例を思い浮かべることができるのではないでしょうか?
個々の事情によって、負担となる時間やお金の重さは変わります。
自らの置かれた状況を正確に把握し、小さなチャレンジを常に行い、失敗を重ねながらも、地道に成功につなげていくという当たり前のことを、当たり前に続けていくために、様々なマネジメント(資金管理、予実管理、時間管理、タスク管理、体調管理、人材管理など)があると感じました。
まとめ
有料セミナーに申し込んだわけでもありませんし、特に目新しい理論や考えを学んだわけではありません。
しかし、ポイントを絞った話を実体験に基づいて聴き、知ることには、やはり意義があると感じたセミナーでした。
あまりブログネタ主体となってもあれなのですが、一個人事業主としての体験シェア的な記事を、今後も継続的に行っていきたいと思います。