A Written Oath

湘南藤沢の開業税理士・マンション管理士・社会人大学生のブログです

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経理・会計実務

日税ビジネスサービスさんのセミナーを受講してきました!

昨日、新宿にて開催された株式会社日税ビジネスサービスさんの「実務に直結!給与計算の実務(給与計算と年末調整)」というセミナーを受講してきました。

 

Shinjuku landscape

 

私は昨年9月から税理士法人で勤務していますが、それまでは税務・会計業界での経験は全くありませんでした。

そのため、この一年は先生方にご指導いただきつつ、手探りで経理・会計の実務について学んできました。

おかげさまで、決算整理などを除き、日常的な月次処理業務で根本的に困るような事態は次第になくなってきたのですが、いかせん体系的に学んでいないことから、どこの部分に手薄い部分や深堀をした方が良いものがあるのか、わかりません。

そこで、これから年末調整の時期を迎えますので、「会計事務所3年生以下の職員の皆さん向け業務に必要不可欠な知識を確実に習得するための研修」と副題のつく、このセミナーを受講してみました。

 

Seminar venue2

 

日税ビジネスサービス

今回のセミナー主催者は、税務業界に縁がないと全くわからないと思うのですが、「日税グループ」と呼ばれる組織の一つです。

保険代理店業を始めとした税務付帯業務について、申告業務以外で税理士をバックアップするような事業を行っている企業グループの一社です。

この日税ビジネスサービスさんでは、私のような税理士事務所職員向けの研修などを開催しており、今回のセミナーもその一つでした。

 

Seminar venue1

 

受講内容

事前の開催案内では、次の通りの内容とされていました。

■給与計算編

 1.給与計算の基礎

 2.給与計算で使う法律知識

 3.給与計算の事前準備

 4.給与支給項目の計算方法と注意点

 5.給与控除項目の計算方法と注意点

■年末調整編

 1.年末調整とは何か

 2.年末調整のために必要な書類

 3.年末調整の流れ

 4.年末調整計算をやってみよう(給与所得の計算)

 5.年末調整計算をやってみよう(所得控除の計算)

 6.年末調整計算をやってみよう(年税額と過不足税額)

 7.年末調整Q&A(間違いやすい事例総チェック)

給与計算編で10時から13時までの3時間、年末調整編で14時から17時までの3時間と、みっちりと1日コースの研修でした。

 

給与計算編

振り返って思うのは、実務で携わってこなかった労働法規や給与計算については、わかっていないことが多かったと感じました。

一職員としては、そんなこと知らなくても与えられた数字を入力できたらいいだけなのかもしれませんが、しっかりと根拠をわかっている前提での業務処理と、そうでない業務処理では、トラブルがあった場合などリカバリーに雲泥の差が出てきます。

 

また、将来税理士登録を目指すわけですから、当然、ある程度の質問や相談に応えられ、より専門的なことには社労士さんなどにしっかりとバトンを渡せるだけの知識は必要と考えます。

今回の知識はその入り口として、全体像を把握しつつ、平素の業務にも役立つ研修となっており、とても勉強になりました。

まずは、この知識を基に業務に取り組み、今後さらに深めたいと考えた時には、次のステップへと進みたいと思います。

 

年末調整編

昨年は、税理士会主催の研修会に出席して、税務署職員の方などからの講習を受講しました。

それから実務に臨んだのですが、目の前の業務に必死で、とりあえず最低限のルーチンを覚えるだけだったように思います。

今年は、その状況からステップアップしたいと考え、受講しました。

 

こちらも、結論として、受講してとてもよかったと思います。

講習内容にも、事前の謳い文句にも違いはなく、しっかりと間違えやすい事例なども教えていただきつつ、全体のフローを見直すことができました。

 

ただ、今回の講師は社労士さんでした。

感想として、社労士さんは、顧問先の年末調整について、この時期に千何百人もの年末調整をされるとのことから、申告書の記載ミスや添付書類漏れを無くすために、とても苦心されていることが伝わってきました。

そのため、ある程度の規模の体裁が整った中小企業に対する実務としてはわかったのですが、数人規模の零細企業に対する税務現場実務とは、若干合わないところがあるかもしれないと感じました。

(もちろん、講習内容がダメだったとかそういう話ではありませんよ。。。)

 

まとめ

いろいろ書きましたが、他業界からの転職者として、知らないながらも手探りで実務を覚えていく方法があることが体験として次第に分かってきました。

もちろん、それだけでは、及ばないところがあることも分かってきましたので、今回のように、研修などでフォローしていきたいと考えます。

 

そして昨今、マイナンバーが話題ですが、少なくとも、今年の書類には不要ですね。

一職員としては、まずは年末調整について、改正による昨年度の処理との違いに留意しつつ、正確に素早く処理できるように努めたいと思います。