修士論文の進捗とスケジュール感について

前回(2018.4.30)は、名古屋商科大学大学院での2年次を振り返りましたが、今日(2018.5.12)は、修士論文執筆の全体スケジュール感に関して、振り返ってみたいと思います。

スケジュール感をざっくりと振り返るため、アイキャッチの通り簡単な表にしてみました。

ご注意 記事の内容は投稿日時点の情報に基づいたものであり、必ずしも最新のものではありません。

 

1年次は単位取得とテーマ選定

ガンチャート1年次

入学したからには、まずは2年という期間の中で修了することが目標となります。

そのためには、単位の取得が必要です。

したがって、単位取得が最大の命題となりました。

しかし、名古屋商科大学大学院は、講義受講者の3割が単位を落とす厳しい大学院です。

特に入学直後は、新入生が経験者の半期前入学者や再履修している2年次以降の先輩と戦わなければならず、結果として、入学して半年間は単位を落とす確率が高くなります。

幸いなことに私は、1年次には単位を1科目しか落とさずに乗り切れましたが、講義の予習やレポートに多くの時間を使いました。

そして、それに並行して隔週平日夜にゼミがあります。

前期にはテーマ大枠決定のため、税法の基本論点について、輪番でゼミ内発表をしつつ学びました。

名古屋商科大学大学院では、他の大学院でよく提出が要求される研究計画書を、入学時に提出する必要がありません。

代わりに入学後にはそのテーマを選定する必要があります。

私の所属した山田ゼミでは、論文読み合わせなどで近い研究テーマの先輩と一緒に勉強できるよう、論文テーマを大きく次の4つのチームに分けて先輩との連携が図られていました。

・移転価格チーム

・国際税務チーム

・事業体課税チーム

・組織再編チーム

税法の世界は広く、深く、近いテーマ同士でないと研究内容を理解することが大変難しいのです。

そのため、このチーム分けは大変助かりました。

夏合宿時には、私はテーマを自らの専門分野である分譲マンション管理組合が含まれる「人格のない社団」とし、「事業体課税」チームに所属することになりました。

 

1年次後期は、引き続き単位取得を目指しつつ、テーマ関連判例を研究

1年次後期も引き続き、単位取得が目標となります。

名古屋商科大学大学院では、修了要件の必要取得単位が40単位です。

ところが、これには2年間のゼミで取得できる8単位(半期ごとに2単位)が含まれることから、必修科目などの別の要件がありつつも、基本は講義で取得すべき単位は32単位になります。

また、私はMBAの取得も目指していました。

MBAを取得するためには、5科目10単位分2年次からしか履修できない他コース、マネジメント研究科(GMP・BIP)の講義を履修し、C以上の単位を取得する必要があります。

結局のところ、1年次に11科目22単位取得できれば問題ないのです。

そのため、受講したいと考えた科目と安全マージンを考えた上で、最終14科目履修し、結果として、13科目単位を取得しました。

これに並行して、ゼミではテーマに関係する判例研究を行い、その研究結果をゼミ内で発表していました。

 

2年次前半は、MBA取得のため講義受講しつつも、論文は結論がまとまらず迷走

ガンチャート2年次

春合宿を挟んで、2年次前期はMBA取得のための講義受講と、論文を書くため、そのストーリーをまとめた発表資料のパワーポイント(以下、「PPT」)を作り込んでいました。

本来であれば、春合宿時点で、論文の結論はまとまっていなければならないのですが、私はそのゴールが全くまとまっていませんでした。

ここからの半年間、私の論文は迷走を続けます。

大きな反省点ですが、ゴールが見えていなかったのです。

資料を掘っていけば、そのうち見つかるだろうと思ってやっていましたが、掘っても掘ってもゴールにたどり着けず、一知半解的な中途半端なまとめを作っては、ゼミで討ち死にしていました(苦笑)

論文は苦しみ迷走し、時間をかけてしまいましたが、幸いなことに単位取得は順調に進み、むしろ会計ファイナンス研究科(TAP)での受講よりも良い成績で、マネジメント研究科で受講した4科目全ての単位が取得できました。

 

2年次後期は、イベントが怒涛のごとく目白押し

MBA取得に必要な残り単位は1科目分2単位のみで、修了要件はすでに満たしていたことは幸いでした。

ご覧の通り、後期は論文イベントがぎっしりと詰まっており、外せない日程が目白押しです。

結論がまとまっていない状況で2年次前半が終わってしまったのは、厳しい状況だったのです。

夏にはゼミがないことから、山田先生にはメールでフォローしていただき、なんとか8月中旬に論文の結論に関するゴーサインがいただけました。

論文要旨やPPTはまとまっていないものの、結論が出てからは、時間がかかりそうな論文ドラフトはざっくりと書き始めてしまいました。

スケジュールを見てもらってもわかる通り、11月3日の週論文審査会でOKをもらった後、論文の初稿提出12月8日までは、1ヶ月ちょっとしかありません。

最終的な結論や途中の細かい流れはともかく、結論に到るまでのステップは、パーツに分けて確定できます。

そのため、発表用の資料やPPTの最終調整を行う一方で、平行して論文ドラフトを章別に分けて書いていました。

ただ、後から大きく書き直しになっては時間がかかりすぎ、間に合わなくなる恐れがあります。

したがって、論文の設計図であるPPTがとても重要になります。

実はあまりまとまっていなくとも、PPT自体はなんとなく作れてしまいます。

ところが、実際にその資料を使って発表しようとすると、しどろもどろになったり、うまく話が繋げられません。

何度もリテイクを受けながらブラッシュアップしてきたことで、自分の中でストーリーラインが形になりました。

そして、そのやり取りがあったからこそ、先にドラフトを書き出せることがわかるようになりました。

パーツを組み合わせながら最終的な調整や体裁を整える作業をしていた1ヶ月ぐらいの期間が、私にとっての論文執筆期間なのですが、その前段として、論文材料(ドラフト)を作っていたところから含めると、結論が決まった8月中旬から少しずつ書き溜めているので、3ヶ月半ぐらいかけて70頁ぐらいの論文を書いたことになります。

12月8日に初稿提出後、クリスマス頃に副査の先生よりフィードバックがあり、1月中旬までメールでのキャッチボールが続きましたが、補正論文の提出期限1月26日には十分間に合うスケジュールで完成しました。

ここまで仕上がれば、2月10日の修士論文発表会でダメになることはないと考えて良いはずなので一安心できました。

発表後、3月10日に審査結果が出て、3月21日の修了が確定します。

 

まとめ

私は実務に近いテーマを研究したかったため、色々苦しみました。

しかし、論文執筆者の全員がそうというわけではありません。

このテーマ選定は、税理士試験での受験科目選択にも似ていて、免除を主体に目指すのであれば、もっと楽な書き方はあります。

私にとっては、実務に関連するテーマで論文を書いたことは私自身にとって、とてもためになっていると感じていますが、それが万人にとって必要というわけではありません。

むしろ、論文を書く目的を明確化した上で、テーマを選定をするべきというのが、私のおすすめです。