マンション管理士会湘南支部9月度の例会に出席してきました
昨晩(2016.9.28)は、所属している(一社)神奈川県マンション管理士会湘南支部の定例会でした。
本来なら、第3水曜日開催なのですが、台風の影響による交通機関の乱れを懸念し、一週間延期されました。
そのため、都合がつかない方が増えてしまい、普段の半分程度の出席率でした。
相談会レポート
定例会恒例の相談会レポートでは、高経年マンションにおいて、今まで管理会社任せだった管理組合が、組合主導で大規模修繕工事を行いたいとの発表がありました。
そこで、発表者からは、このような事例においては建築士よりはマンション管理士が活躍できる余地があり、もっと積極的にこのような事例に関わるべきではないかとの提案がありました。
ある面においては、私もそのように考えています。
しかし、修繕に関する専門知識や実務経験が乏しいマンション管理士が、大規模修繕に関わることについては、賛同できない面もあります。
定例会の中、かなりの意見交換をしましたが、突っ込んで聴いているうちに、論点がずれてしまい、結局、うまく伝えられないまま、話の焦点がぼけてしまいました。
定例会後も場所を移して継続
そういう次第から、定例会では収まりきらず、そのままのメンバーで飲み会に移行です。
結局のところ、飲み会時も話の論点はいろいろ変わってしまい、まとまった議論はできなかったのですが、そこでは主にマンション管理士としての業務に関してディスカッションすることになりました。
飲み会での話の中、今回参加メンバーからは、独占業務がないことにより具体的な成果物を提供できないことに対し、顧問業としての継続業務により、売上や利益を上げる方法に取り組まれていると感じました。
逆に、私は管理組合にアドバイスはしますが、基本は組合に自立してもらうイメージが強く、あくまで自立できるためのサポートを行う業務だと考えています。
なぜなら、困っている管理組合ほど、財政に余裕がなく、自ら運営してもらうことが原則だと考えるからです。
別の面から、いつまでも人に頼った運営では、そのマンションに愛着を持つことも難しいのではないでしょうか?
自ら動き、汗をかき、そこで成果を出すというプロセスは、とても大切なことだと思っています。
しかし、ゼロからのチャレンジはとても大変です。
そのため、その立上げをサポートする役目をマンション管理士は担っていると考えています。
報酬との兼ね合い
ここで問題となるのがマンション管理士としての報酬です。
マンション管理業界でのセミナーの多くは、無料、もしくは資料代程度のセミナーです。
これでは、講師業としてだけでは、独立して食べていけるはずがありません。
反面、管理会社には、管理委託費としてかなりの額を支払っているという現実もあります。
この間に、マンション管理士が専門家として業を成り立たせられる余地があるのではないかと考えています。
私は、以前にも記事にした通り、この部分に関しては回収に時間がかかる投資であるとは考えていますが、事業化できないほどとは考えていません。
この他、管理組合業務や財政の改革スタート時には、かなりの業務量が生じることから、一般的な顧問報酬ではまかないきれません。
この管理見直しで、小規模マンションにおいても成功事例を持つ馬渕裕嘉志先生は、管理組合からの持ち出しが発生しないことから、この対価を管理見直しによる削減額の成果報酬としていました。
https://writtenoath.com/an-active-part-as-legal-licensed-condominium-manager/
問題点があり、この手法に全面的に賛成というわけではないのですが、現状、小規模マンションにおける解決策の一つと考えています。
まとめ
こうは書きましたが、私もまだまだ手探りです。
諸先輩方がマンション管理士をどのように業として成り立たせているのかを研究しつつ、自分自身としての試案を作り、それを実地で試したいと考えています。