将来を考えるために今を大切にする
最近は、将来を考えて、今どのように準備すべきなのかといった記事をかなり書いてしまいました。
書いたからには、もちろん大切なことだと考えています。
しかし、この論法、自分自身で書きつつも、あまり好きではない手法です。
なぜなら、危機感をあおる手法だからです。
また、営業手法としても、期限などを理由に決断を迫るやり口にも使われます。
当然、危機意識を共有したいと考えているからこそ、必要な情報発信であるとは考えていますが、それだけを発信してしまっては片手落ちだと考えています。
以前にも記事にした通り、同時に受け身の取り方も知る必要があります。
身近な周囲の人を大切にする
判断を間違える大きな原因の一つに冷静さを欠くことが挙げられます。
冷静さを欠いてしまっては、落ち着いた判断ができません。
先のことが気になってしまい、今の自分の足元が見えていなければ、どれだけ先のことを考えていたとしても、目の前の落とし穴に簡単にはまり込んでしまうでしょう。
偉そうにこんな記事を書いている私自身、周りが見えているなんて思えていません。
専門的に学んだことに関しては、それなりの確度で見えている部分があるとは考えていますが、それだって全くもって完璧なものではありません。
加えて、それ以外の部分はもっと穴だらけです(苦笑)
そのため、独りの視点ではなく、周囲の眼を借りて、複眼的に物事を見ることで、少しでも現状把握を客観視できるように努めています。
卑近な例でいえば、自分を客観視するために、もっとも身近な家族を大切にすることで、視点を複数化するようにしています。
「今を大切にする」とは
また、身近な人に協力してもらうためには、今現在、この瞬間、瞬間を大事にする必要があると考えています。
そのためには、時間が必要です。
時間を確保するためには、重要度や優先度を自らの基準で判断できなければいけません。
また、判断の中には、いままで記事にしてきた通り、現在の状態を基準とはせず、将来を考えた決断をすべきものもあります。
この反する2つをバランス良く成り立たせるためには、行動とその結果をしっかりと把握する必要があります。
行動の結果はすぐに現れませんし、むしろほとんどの行動と結果にはズレがあります。
行動だと客観視することが難しいのですが、お金に関しては会計という仕組みがこの役割を果たしています。
特に不動産に関する行動や決断は、特に大きなズレを生み出します。
むしろ、このズレを活用することが不動産の醍醐味かもしれません。
行動を客観視するためには記録と振り返りが重要
会計と違い、行動には、一定のルールに基づいた適正な報告は必要ありません。
自分自身がわかっていればいいだけです。
もちろん、自分自身はしっかりと理解し、使いこなすことができるデータを用意する必要はあります。
会計は、つまるところ、一定のルールに則った記録と振り返りのシステムだと考えています。
全く同じではありませんが、行動も会計と同じように捉えることができます。
「時間」を基準に考えてみる
会計が「お金」を基準とするように、行動に関しては「時間」を基準とすれば良いと考えています。
「時間」はお金よりも絶対的な基準です。
多少はお金で買えるとはいいますが、お金のように融資してもらうことができない分、融通が利きません。
その意味において、時間を基準において、行動をより適切に判断することができると考えています。
縁起の良い話ではありませんが、「人生あと何年生きられるのか?」「いくつまでしっかり働けるのか?」をイメージし、それを逆算すれば、自分が動ける時間はそれほど多くは残されていないことが直感的に理解できるようになります。
そうすれば、「時間」の貴重さが少しはご理解いただけると思います。
まとめ
自らを変えるためには、やるべき行動を習慣化することが一番だと思っていますが、そのためには、まず現状の習慣を把握する必要があります。
また、行動の記録と振り返りに関しては、「時間簿」や「日誌」が有効です。
それがなければ、自分自身が何に時間を費やしているのかが把握できず、改善する糸口を直感に頼らざるをえません。
今自分が取り組んでいることは、将来の「時間」を生み出す投資になっていますでしょうか?
もし、ただ忙しくなるだけであれば、それは投資ではなく、消費、悪くすれば浪費になってしまいます。
不動産の購入・売却に関する決断もお金の価値だけではなく、その時間的価値についても考えてみていただいてはいかがでしょうか?