試験テクニック以外の税理士試験受験対策について
これまで4年間の受験軌跡を記事投稿してきましたが、試験テクニック以外の税理士試験受験上の対策について、全体としての振り返りをまとめてみたいと思います。
特に変わったことはしていません。
ほとんどは当たり前に言われていることですが、実践を通して感じたことを伝えることで、少しでもお役に立てばと考えています。
時間を確保する
受験専念したり、パートタイム勤務にしたりと、フルタイムで働きながら勉強する方々に比べれば、十分な時間を確保して試験に臨みました。
キャリアチェンジである私は、普段から業務で税務に慣れ親しんでいる方より圧倒的に不利だと考えていたためです。
そこで少しでも有利な環境を作るために、絶対的な勉強時間を確保すべきと考えました。
税理士試験は、科目ごとに必要学習時間が変わるとされています。
受験済みの科目の標準的な学習時間(受験予備校での受講時間含むとされている)は次の通りです。
簿記論 450時間
財務諸表論 450時間
消費税法 300時間
私の要領が悪く、効率が悪いせいかもしれませんが、純粋に机に向かって勉強している時間だと考えたとしても少なすぎます。
年明けからの純粋な勉強時間(予備校での時間を含み、机に向かっている時間)だけでも、ゆうに500時間は消費税法に使いました。
それ以外にも昨年中に行っていた理論暗記の時間、通勤中やジョギング中にも頭の中で理論を暗唱していますから、このようなカウントしにくい勉強時間も含めれば、今年度だけでも1000時間ぐらいは勉強しています。
それに加えて、受験予備校に通学する時間、教材を出したり、片付けたりしている時間や主な勉強空間としていた喫茶店に移動する時間など、勉強に付随する時間も合わせて考えると相当な時間を使っています。
もちろん、フルタイムで働いている方は、こんなに時間を確保できるはずもありませんので、もっと効率的な勉強方法を実践されていると思いますが、それにしたってこんな時間では合格できるとは思えません。(約3時間/日程度ですから、フルタイムで働きながら勉強している方でも合格する方はこのぐらいは勉強しています。)
早起きをする
起きる時間はさまざまでしたが、私は朝型タイプのため、勉強時間を主に早朝に確保しました。
成功のポイントは、早く寝ることできるスケジューリングだったように感じています。
フルタイムで働きながら、朝2時起きを実践して短期合格された木村聡子先生に比べればたいしたことはありませんが、娘の夜泣きなどで安定しない部分はあれど、3時から5時ぐらいの間に起きて、勉強するようにしていました。
いろんなメリットが言われていますが、邪魔が入りにくい朝の時間は、もっとも勉強しやすかったと感じています。
このブログも主に朝に書いています。
余談ですが、妻は夜型で、夜に集中力が増すタイプのようです。
そういった方は夜に時間を確保されても良いと思いますが、夜は日中のさまざまな都合により、いろいろズレこんで結局できないといった波が生まれやすいことから、私はできる範囲でとの限定をつけて、朝型をおすすめします。
家計簿をつける
次に受験生活で役にたったのは家計簿をつけることです。
準備不完全でスタートしたこともあり、資金計画にいろいろ迷いました。
しかし、日々家計簿をつけていると不思議なもので、無い袖が触れないことがハッキリし、できだけ短期に合格しないといけないというプレッシャーを感じるとともに、ここまでは破綻せず受験できるという目算も実感としてわかり、ある種の余裕もできます。
家計簿を習慣化し、使いこなせるようになるのに3年程度かかりましたが、とても効果が大きいハックだと考えます。
時間簿をつける
現在は「たすくま」を利用していますが、試行錯誤中です。
しかし、時間簿をつけることは家計簿をつけることと同じく、現状把握にとても有効です。
あとから分析することも有用ですが、会計簿と同様にそもそも日々記録を続けているだけで、スケジュールの精度が上がってくるのです。
人間、毎日そんな変わったことをしているわけではありません。
1年間を通して記録すれば、毎月決まって支出がある食費・水道光熱費・家賃などといった固定費と同様に、睡眠・家事・食事・通勤などといった決まった固定時間ともいうべき時間の残りしか、変動時間として費やすことができないのです。
まぁ、おかげさまで逆にこのペースで成績が伸びないと合格できないという限界もはっきりとわかってしまい、『税理士試験受験3年目』にて、過敏性腸炎を患ったりしますが(苦笑)
料理をする
具体的に何が試験の役に立つというわけではないのですが、敢えていえば、家庭平和に役に立ちます(笑)
もともと一人暮らしのころに身につけたスキルですが、早起きの習慣化とともに、お弁当を作ることも私のタスクとなりました。
好きな方(先日もご紹介しました井ノ上陽一先生のような方)からすれば、大したことはありませんが、身につけておいて損はないスキルだと思います。
おかげで、食材の値段や買い出しの要領、調理時間の短縮など、いろいろ考えつつ、コストと時間を意識して生活できるスキルが向上し、夫婦生活でのタスク分業も軌道に乗りやすくなりました。
走る
『税理士試験受験3年目』の記事でも書きましたが、過去にバイク事故の後遺症で長距離だと膝に痛みがでてしまいます。
ジョギングなど体調管理に走ることはとても有効だと思いますし、受験もどこかしら体力勝負なところがあります。
井ノ上陽一先生はトライアスロンで、先日もご紹介した鈴木一彦先生はトレイルランで走っていますし、『活躍できるマンション管理士養成塾』の馬渕裕嘉志先生も国体(障害者スポーツ大会)で走られています。(といいますか、諸先生方は正真正銘のドMだと思います。ここまで見習う必要はないでしょう。。。)
残念ながら、今はブログ記事を書く時間とジョギングの時間がバーターとなっていて走れていませんが、ブログ書きに慣れて時間を捻出できるようになりましたら、また軽いジョグを再開したいと考えています。