税理士試験受験3年目
「税理士試験の初年度受験について」、「税理士試験受験2年目」に続き、3年目の受験状況について、まとめてみたいと思います。
初年度から2年目の途中までは、「Studyplus」というアプリで学習時間記録をとるようにしていたのですが、勉強時間だけの記録だと日常生活全体の記録と振り返りができないことから、2年目の終わり辺りからExcelによる記録である「TaskChute」を試験導入し、なんどか習慣化に失敗しつつも、かなりの精度で時間記録が可能となりました。
3年目の受験計画
反省だらけの2年目でしたが、やはり背に腹はかえられず、アルバイト勤務する前提で次の計画としました。
・当初から「消費税法」一本に絞って、再度、TACの「年内完結コース」から受講し、勉強しなおす。他の税理士受験生にヒアリングした中で評判がよかった大宮先生の講義を受講する。
・今回も会計事務所でのアルバイト勤務先を探すが、簡単には決まらないことが想定されるので、並行して自宅近隣で何か新しい仕事にチャレンジする。
実際の受験経過
2013年
8月 セブンイレブンでのアルバイト開始(18日)
9月 TAC「消費税法」年内完結コース受講開始
10〜12月 アルバイト、家事育児、勉強の3つを並行して成り立たせることに苦しむ
2014年
1月 TAC「消費税法」上級コース受講開始
2月 セブンイレブン退職
5月 ストレスで寝不足が続き、風邪をひく
8月 消費税法受験
やはりうまくいかない消費税法の勉強
一応、いくつか会計事務所への就職を試みますが、早々に切り上げて、自宅近隣のセブンイレブンでのアルバイトを決めてしまいました。
主な理由は、残業が少ない職場ではないかとの想定と、小売で最強企業と呼ばれるセブンイレブンの現場はどのように回っているのか知りたいと思っていたことです。
また、すぐに職場を決めたのは、早めに就業開始することで、受験予備校の講義開始までに少しでも仕事を軌道に乗せ、また生活費を多く稼げればと考えたためでした。
正社員で残業もあって働きながら勉強している方々に比べれば、生ぬるい環境にもかかわらず、3年目も次の要因から思ったように勉強が進みませんでした。
・娘の夜泣きなどコントロールできない部分での生活リズムの乱れ
・独自の理論暗記方法が確立できていなかったこと
12月に財務諸表論の合格通知を受け取ったことで決心がつきましたが、受験科目を1科目に絞っている上に、自信が持てないような勉強をしていては、そのままズルズルと不合格を重ねてしまいかねないと考え、この年も退職を決意し、伝えます。
しかし、早朝勤務ですぐには見つからないと辞めさせてもらえず、2月退職となりました。
体調管理の失敗
3年目の受験中、セブンイレブンでのアルバイト中は中断していましたが、無理のない範囲で3〜5㎞程度のジョギングをするようにしていました。
過去にバイク事故をやってしまった際の後遺症で、長時間走ると膝に痛みがでるため、マラソンなどのような長距離・長時間のランは厳しいのですが、体調維持程度の運動は常々必要だと考えていました。
アルバイトを辞めたあとに、想定外の事態として、勉強がうまくいかないことによるストレスから、次のような体調不良をやってしまいました。
1)ストレスから寝付けなくなり、その影響から抵抗力を落とし、風邪を引く
そもそも娘の夜泣きなどから寝不足が続いていた妻が風邪をひきました。
その後、専念生になったにもかかわらず、遅れをなかなか取り戻せない状況に、過度のストレスがかかったようで、夜寝付けなくなり、5月に私も風邪をひいてダウンします。
2)過敏性腸炎と診断された胃痛
6月に下痢と胃がひきつるような痛みを感じたことから、最寄りの病院へ行った結果、過敏性腸炎と診断されました。
思ったように成績が伸びないところに、追い打ちです(苦笑)
まだ税理士受験生でしかありませんが、仮に税理士登録して独立したとすれば、個人事業者です。
スケジュール管理やメンタルの管理なども含めたトータルの意味で、体調管理の重要性を感じずにはいられない出来事でした。
過緊張で手が震える本試験受験
他の受験生でも頭が真っ白になるとか手が震えるとかよく話していましたが、まさか自分が震えて文字を書けなくなるほど緊張してしまうとは思っていませんでした。
原因は言うまでもなく、自信不足です。
専念生をしたこともあり、試験日直前には、なんとか過去問題集の初見解きでほぼ合格点がでるレベルには到達していました。
それでも、理論暗記精度と理解に自信がまったくありませんでした。
もちろん、全然覚えていないというわけではありませんが、どの切り口で聴かれてもある程度は解答できるとの自信や、難問で捨てていい問題だとの判断がしっかりできるレベルには到達していなかったのです。
まとめ
試験後の自己採点では、理論が全くダメで、計算は合格確実ラインとなり、トータルとして解答予想のボーダーラインを2点下回る結果となりました。
終わってみての反省点は次の通り。
1)自分なりの理論暗記方法を確立できないといけない
財務諸表論では、主に手書きによる書き暗記と擬似マインドマップの併用で、横断理解などではそれなりに上手く行ったと思うのですが、消費税法の理論暗記では通用しませんでした。
この年、理論暗記では、書き暗記からWord入力の暗記を主体に切り替えました。理由は、腱鞘炎対策です。
書き暗記中は、サポーターを使用するなどの対策を講じていましたが、財務諸表論の本試験直前ごろには結構、手首がしびれる感じで厳しいときがありました。
その経験から、主体をWordによる入力暗記に切り替えたのですが、結果的に自分に合いませんでした。(私だけでかもしれませんが…)
手書きよりは早く入力できるのですが、それでもかなり時間がかかり、理論を繰り返し覚える(予備校では「理論をまわす」とよく言っていました。)ための速度がでませんでした。
結果、基本論点から追加して覚えたい理論の時間がとれず、カバーできる範囲がせまくなってしまいました。
この辺りは、早い段階で完成させて、直前期あたりには、ほぼ暗唱するだけで覚えなおしできる状態にしておかなければならなかったと反省しています。
2)計算は、よほど飛び抜けた方でない限りには差がつかない
専念生でしたので、直前期の追い込みが効きました。
計算は本試験前に合格レベルに近いところまで追いつけたと思うのですが、振り返れば、解答精度に難があったと思います。
ケアレスミスを減らすには反復練習が一番だと思っているのですが、完成が遅かったことは結局自信のなさにつながり、それが得点にも現れていたように思います。
3)体調管理にはスケジュール管理もメンタルの管理も含まれる
毎日ではないものの早朝ジョギングや早寝早起きの習慣化など、気をつけていたつもりでしたが、メンタル部分でのケアが追いついていなかったようです。
試験受験に限らず、社会人の基本として体調管理は重要視すべきだとは思っていましたが、まだまだ認識不足でした。
時間管理の精度向上に伴いできないことが時間的にはっきりし、明確に合格の厳しさがわかるようになったことも、やれないことをやろうとする意味でストレスとなっていたように思われます。