日本マンション学会「2016千葉大会」の市民シンポジウムに行ってきました
昨日(2016.4.22)は、(一社)日本マンション学会「2016千葉大会」に会場である千葉大学まで行ってきました。
私は日本マンション学会の会員ではありませんが、先月、1月から毎月出席しているマンションコミュニティ研究会の会員となりました。
この千葉大会はマンションコミュニティ研究会が後援し、また今月度の研究会をこの大会で兼ねるとのことから、研究会の代表である廣田信子先生がコーディネーターを務める市民シンポジウムに出席することにしました。
日本マンション学会
1992年に設立されたそうですが、私はマンション管理業界に入った後、1997年頃にその存在を知りました。
きっかけは、マンション自体の歴史がそれほど古いものではないことから、公的な資料が少なく、ちょっと深いことを学ぼうと思うと、すぐに研究資料に行き着いてしまったことによるものです。
マンション管理業界に入った当初は営繕工事の担当だったため、長期修繕や大規模修繕に関する研究について学びたいと考え、すぐにその存在を知ることになりました。
毎年大会があり、そこで発表された資料などが会社にありました。
当時の勤務先は今でも協賛企業で、パンフレットに広告が印刷されています。
千葉大会
大会は3日間あり、出席した市民シンポジウムはその前夜祭的な催しです。
メインは、今日・明日で、メインシンポジウムや各分科会、懇親会、見学会などが行われます。
気になる分科会なども結構あるのですが、週末は社会人大学院の講義があって行けないため、市民シンポジウムのみの出席となりました。
市民シンポジウム
前夜祭的な位置付けであったことから、今大会のメインテーマである「団地の再生」に関する具体的事例紹介でした。
分譲マンションに限らず日本社会そのものが今後立ち向かわなければならなくなる「老朽化」と「高齢化」の2つの老いについて、放置せずに取り組んできたマンション管理士や管理組合の取り組みについての発表でした。
発表された事例はそれぞれ凄いものでした。
ただ、限られた時間の中での発表にも関わらずテーマが大きかったことと、他のマンションでの再現性についてまでには発表が届かなかったところには、個人的な不満を少し感じました。
しかし、それは私が出席できないという個人的な問題なだけであって、その部分については明日以降のメインシンポジウムや各分科会での発表につながるようです。
そのため、前夜祭的な位置付けのシンポジウムであることから、開催主旨通りの内容でした。
まとめ
私は、かなりコミュニティ分野に興味が強いマンション管理士だと思っています。
それはコミュニティが集住するというマンションの基本的な条件・機能に付随するものであり、災害・防災などを考えれば、切っても切れない関係性があると考えているからです。
大学では経営学専攻し、現在は税理士を目指して社会人大学院にまで通っていますので、管理組合運営には経営「的」な視点が必要と考えています。
ただ、私の経験上、経営的なビジネス視点が強すぎると、この「コミュニティ視点」が失われがちになるような気がしています。
理論上では、ビジネスを重視する方が経営は上手くいきますが、現実の団体運営においては人間関係を無視することはできません。
運営上は、どちらも重要なものであり、両輪であると言えると思っています。