「名古屋商科大学大学院」と「MBA」について
一昨日(2016.2.5)、昨日(2016.2.6)と、名古屋商科大学大学院の入学者選考について記事にしてきましたが、本日は、名古屋商科大学大学院で取得することが可能な学位であるMBA(経営学修士)について、記事化してみたいと思います。
私がこのMBAという学位を初めて知ったのは、自分史の浪人時代辺りでも書きましたが、ESLでアメリカに短期留学した際です。
MBAとは
一般的に日本国内の大学院で経営学を専攻して取得できる学位は、「修士(経営学)」です。
これに、法科大学院などのような専門職大学院制度が加わったことにより、ビジネススクールと呼ばれる大学院で学んだ場合には、「経営学修士(専門職)」という学位が授与されるようになりました。
この学位は日本国内でのみ認められた学位ということになります。
これに対して、名古屋商科大学大学院で授与している学位は、これらの日本国内で取得できる学位の他、国際認証機関で認証されたMBA(「Master of Business Administration」の略称)を取得することができます。
この辺りのシステムについては、認証機関が複数あることなどから正確な比較は難しいのですが、はっきり言えることは、国際認証機関による認証を受けた「MBA」という学位を取得できる大学院は、現在の日本国内には、「慶應義塾大学大学院経営管理研究科」と「名古屋商科大学大学院」の2校しかない(この記事後、「早稲田大学大学院経営管理研究科」が国際認証を取得したので、国内で国際認証を受けている大学院は3校となりました。2018.9.6記事追記)ということです。
したがって、それ以外の大学院で取得できる学位は、国際認証機関のない学位です。
昨日、入学者選考の面接時に志望理由を聴かれた際には、「税法免除」、「働きながら就学できる社会人大学院であること」についで、3つ目の理由としてMBAも取得可能であることも挙げたのですが、面接官サイドから、この国際認証を取っているMBAであることを、逆にアピールされました(苦笑)
ただ、MBAと一口に言っても、名古屋商科大学大学院内には、主として社会人経験10年以上の方を対象とする経営幹部向けの「Executive MBA」に相当するGMP(General Manager Program)、従来の「管理/統率型」から「企画/提案型」のMBA教育への転換を目指すBIP(Business Innovation Program)などがあり、大学院の名前を聞いただけでは、その中身まではわからないのです。
私が受験した専攻はTAP
TAPとは、「Tax Accountant Program」の略称で、大々的に税法免除を謳っている通常2年間のコースになります。
このコースを卒業すると、日本の学位である「修士(経営学)」が取得できる他に、国際認証の専門学位として、税法学コース場合は、「MSc in Taxation」の学位が、会計ファイナンスコースの場合は、「MSc in Accountancy」の学位が取得できます。
そして、「順調に単位取得が進めば」という条件はつきますが、このプログラム2年目には、MBAに関する科目も履修が可能であることから、履修科目によってMBAも併せて取得することができます(こちらは、卒業生の方からも、問い合わせをした事務局の方からも確認できています)
なぜMBA取得も目指すのか?
当然、第一目標は税理士試験の税法免除ですが、併せて可能な範囲でMBAも狙いたいと考えています。
もちろん、MBAという企業経営の考え方が、直接、管理組合という非営利組織の運営に役立つと考えているわけではありません。
ただ、マンション管理士というコンサルタントの立場としては、アドバイザーとしての機能の他に、ファシリテーターとしての機能が必要と考えています。
これは以前に、分譲マンション管理組合のマンションコミュニティについて記事化した際にも少し触れましたが、管理組合運営には「企業経営」までの感覚は必要ないのですが、『経営「的」感覚での組織運営も必要』と考えていることなどに起因しています。
そして、組合員の皆さんそれぞれに当事者としてのリーダーシップを発揮していただけるような環境構築の模索に、MBAが資する部分もあるのではないかと考えています(この部分は、現時点では、あくまで一個人の妄想であって、具体的なものではありません:笑)
MBAを学んでいる知り合いには、輝いている人が多い
他人に支配的で、反面教師にしたい逆メンターな方もかなりいるのですが、同数以上に、私が直接知っているMBA取得者には、とても輝いている人が多いと感じています。
MBAの取得は、万人向けではないとも思っていますが、目指す方で、またその力が十分にあると感じる方は、資格を取得する過程で、さらに自身の能力や自信を高めていると考えています。
そのため、MBAを取得することよりも、取得する過程で身につけられるものが重要です。
自分にその力があるのかどうかは、これからのチャレンジ次第なのですが、自分に自信をつけられる方向で学ぶことができれば、学位取得以上に、私にとって大きな価値のあるものになり得ると思っています。
まとめ
学歴コンプレックスがないわけではありませんので、ミーハーな気持ちがゼロとまでは言えませんが、税法免除の取得以外にもMBAの取得も併せて狙うことは、私にとって、少なくない価値があると考えています。
また、すでにこのチャレンジ自体が私を鍛えてくれています。
税理士試験でもそうでしたが、大きな成果を出すためには、私にとっては日々コツコツ積み上げることが結果的に早道でした。
このチャレンジにおいても、「早起き」や「家計簿をつけること」、「事前準備を整えること」、「メモを残すこと」、「一定期間ごとに振り返りを行うこと」など、小さな積み重ねを他の人が真似できないレベルで行えれば、それなりの成果に結び付けられるのではないかと考えています。