ソフトバンクでんきの料金プランが変わりました
久しぶりに電気代関連の記事ですが、ソフトバンクでんきの料金プランが変わります。
以前に記事した時は、まだ「FITでんきプラン(グループ会社であるSBパワー株式会社が提供する再生可能エネルギー)」が発表される前だったのですが、その詳細記事を書くことなく、1月31日でFITでんきプランの新規契約の受付は停止してしまいました(苦笑)
代わりとなる新料金プランは、エリアで申し込めるプランが違う
今回、新規契約の受付が停止されたFITでんきプランの代わりとなる新料金プラン「おうちプラン」と「自然でんき」は、申し込めるエリアが異なっています。
「おうちプラン」は、中部電力と関西電力の管轄エリアでのみ申し込みが可能です。
それに対して、「自然でんき」は、北海道電力、東京電力、関西電力の管轄エリアでのみ申し込みが可能です。
この新プランをどちらも選択できるのは、関西電力エリアだけということになります。
新プランも電気代が驚くほど安くなるわけではありません
「おうちプラン」の場合は、基本料金(中部電力エリア)や最低料金(関西電力エリア)は、既存の電力会社の料金と同じです。
違うのは、電力量料金(使っただけ電気代が増える部分)が、約1%ほど料金単価が安いことです。
これに、ソフトバンクの携帯電話や固定回線契約とセットすることで、全体として料金を低減することができることが通信会社系の電力契約の最大のメリットでしょう。
「自然でんき」には基本料金はありませんが、電力量料金は少し高めです
「自然でんき」プランは、旧プランである「FITでんきプラン」の性格をかなり引き継いでおり、その供給電力のかなりの部分(電源構成70%)で再生可能エネルギーを使用しています。
そこが最大の売りのようですが、もちろん、その分コストは高めになります。
電気をできるだけ使わず、使うとしても再生可能エネルギーを使用するという、潔いほどにターゲットを絞った料金プランだと感じます。
本当に現在の再生可能エネルギーがエコであるかどうかはともかく、ここまでくると経済性の問題ではないですね。
その他のプランに変化はありません
基本は、各地域電力会社のプランのままで、そこに携帯電話とセットすることで割引がつく料金体系のままです。
結局のところ、ソフトバンクを利用する方が、電気とセットすることで、少しでも家計支出を圧縮することを目的とする時に、最もメリットを享受できる料金体系となっています。
結論も前回と変わらず、複雑な料金体系である携帯電話料金をさらに複雑にして、かつ、離脱しにくくなる契約です。
まとめ
通信会社の料金プランにどの程度の乗り換えがあったのかわかりませんが、電気料金のプランを直接出しているのは一社だけで、もう一社は、電力会社と提携してポイント還元率をアップし、結果としてディスカウントする仕組みにしています。
残念ながら、消費者のことを考えたプランというよりは、販売戦略の一環でしかなく、まだまだ使い勝手の良い料金体系とはなっていません。
4月からはガス販売の小売も自由化されますが、こちらは昨年の電気の小売自由化よりさらにインパクトが小さそうです。
市場が混乱するほど過当競争になってもらっても困りますが、これでは自由化のメリットはあまり感じられませんね。