5月度のマンション管理士会「技術研究会」に出席してきました
昨晩(2016.5.16)は、所属している(一社)神奈川県マンション管理士会にて、毎月定例で開催されている技術研究会に出席してきました。
先月初参加し、研究会に出席した結果、管理会社を離れて5年近くになるブランクを自覚しましたので、今後はできるだけ各研究会に参加し、知識のアップデートをはかりたいと考えています。
今回のテーマは「石綿含有材除去作業について」
今回の研究会で第12回目の開催で、現体制になってからちょうど一年のようです。
まだ手探りの部分もあるようですが、技術研究会では「建築」「設備」「ウォッチャー」と3つのグループに分かれ、それぞれ持ち回りで発表が行なわれています。
今回は「建築」グループからの発表で、「石綿(アスベスト)」が含まれた部材の除去・処分について、マンション管理士としてどう取り組むべきかなどについて発表があり、その後、ディスカッションが行われました。
解体されることはほとんどないため大きな問題にはなっていない
今回、熊本震災の被災地では一部、問題となっているようですが、通常、分譲マンション管理組合においては解体工事でも行わない限りにはアスベスト除去を行うようなことになりません。
これまでは、このようなケースに遭遇することは希でした。
しかし、今後は、高度経済成長時にすごい勢いで建てられた高経年マンションが急増します。
いつ何時、この知識が必要となるかわかりません。
深いところは別にしても、マンション管理士として一定レベル以上の知識をおさえておくべきものだと感じました。
自分が知っていることは物事の一面に過ぎない
この他、出席者皆様の様々な知識や体験などをもとにした発言があり、大変勉強になりました。
元管理会社の社員だと、その視点はどうしても管理会社のものをベースに考えてしまいます。
しかし、マンション管理士となれば、当然、その視点は変わるはずですし、変わるべきです。
知識も重要ですが、この部分を補う上で、研究会のディスカッションは、とても有用だと感じています。
ロジック主体だと気持ちがついてこないことがある
そもそもロジックを間違えていては、専門家失格になってしまいますので、法的や理論的に間違っていないことは大前提です。
しかし、組織・団体での審議・意思決定には、参加者全員への一定の配慮が必要なはずです。
ただ、こうやって文字には簡単に書けますが、実践できていないから現実の業務では各所でうまく進まなくなります。
その場合は、私の配慮が行き届いてはいないのです。
八方美人に全ての参加者に配慮することができるわけもありません。
全てが見えているわけではない中、自分を信じて方向性を打ち出すことになります。
社会人大学院での講義受講やこの研究会の参加が、このトレーニングになっていると感じています。
まとめ
このブログやマンション管理士として起業し、日々の意思決定の重さを感じます。
そして、配慮と行動の難しさを感じつつも、できる限りこの情報発信を続けたいと考えています。