社会人大学院「Seminar(ゼミ)Ⅱ」第4回
昨晩(2016.11.15)は、通常の隔週ペースではなく、変則で中2週挟んで、第4回目のゼミでした。
合宿時にできれば、先輩方にパワーポイントで発表し、ご意見をもらいたいと考えていました。
今回のゼミは、その前に山田先生に自分の考えをぶつけられる最後のチャンスでした。
でも失敗
ゼミ当日は午前の税理士法人での勤務を休んでまで時間を作って、下準備をしてから臨みましたが、考えていた方向性は失敗でした。
理由は、前回ゼミでの山田先生からのご指導を私が誤解し、マンション管理組合の税務ではそのターゲットが狭すぎることから広げた方がいいと考えていました。
確かに広げた方がいいといわれていた面もありましたが、それはテーマとした「人格のない社団等」の範囲内でのことであって、類似だったとしても多方面に広げることではないとのことでした。
話して課題が見える
修士論文のために、にわかに勉強しただけですので、そもそも理解が浅いことは仕方ないのですが、自分で考えているだけでは、まとまっていないことはわかっても、どこが問題や課題なのかまでが見えませんでした。
ゼミという機会を使って発表することにより、課題などが少しずつ見えてきました。
今回、特に指導教授の山田先生からのご指摘がすごいと感じました。
なぜなら、私だけではなく、他の受講生たちの発表すべてに対して、課題や問題点を指摘し、それがそれぞれ的確だと感じたからです。
山田先生は公認会計士で、かつ、国際税務がご専門です。
過去の卒業生のみなさんの論文指導をしていたとしても、すべての税法を知っているわけではないはずです。
それにもかかわらず、同期生それぞれのテーマごとにポイントを理解して、その場の質疑応答で、課題や問題点を指摘し、それが外れないのです。
驚いているだけではもったいないので、少しでも近づけるようにしたいと改めて感じました。
改めてテーマを深掘りします
複雑な論点などはどうしても端折りたくなります。
しかし、今回はそこがとても大切だと指摘を受けました。
今回のゼミでの収穫は、「人格のない社団等」というその境界線が極めて微妙な論点を扱うことから、丁寧な議論が必要ということでした。
ただ、複雑なものをより、複雑にしてしまっては意味がありませんので、議論が後戻りしないよう、その手順は丁寧に積み重ねつつも、できるだけシンプルにロジックを組み立て、説明する必要があります。
山田先生からのご指摘から、必要なことは網羅しつつも、冗長な内容にならないことが求められていると感じました。
まとめ
他のゼミはわかりませんが、山田ゼミのseminarⅡでは、こういうことをやっています。
今回のゼミで発表がありましたが、このような山田先生からのご指導の成果として、今年の春卒業された先輩が租税資料館賞を受賞されました(当初は、他のゼミの方だと勘違いしていたのですが、わが山田ゼミの先輩でした)
山田先生に確認したところ、名古屋商科大学大学院で3人目の受賞者のようです。
別に賞を狙って入学したわけではありませんが、このような指導を受けて、勉強できることを嬉しく思います。