12月度のマンション管理士会「技術研究会」に出席してきました
昨晩(2016.12.19)は、神奈川県マンション管理士会の技術研究会でした。
先月11月の研究会には参加できておらず、前回は10月出席でした。
この日は社会人大学院のゼミ合宿の翌日で、ほぼ徹夜明けだったことから、さすがに夕方からの研究会には行けず、ブログの更新だけして気絶してました(ほぼ徹夜の理由は、飲んでただけです:苦笑)
研究会出席の前に大崎へ
この年末年始は、修士論文の検討も進めなければなりません。
先週訪問した際に、コピーしきれなかった資料の続きを入手するため、午前の税理士法人勤務後は、東京大崎の税務研究センター図書室へ立ち寄りました。
入手すべき資料ははっきりとわかっているので、あとはコピーするだけです。
念のため、他にコピーしておくべき関連資料がないかどうかの確認をして、必要資料をコピーしました。
やはり、この図書館は立ち寄りやすく、とても助かります。
これで、また少し研究が進められます。
今月のテーマはマンションに残るPCB
夕方からは、横浜関内の神奈川県マンション管理士会事務所に移動して、技術研究会に出席です。
発表者は電気関係に詳しい加藤委員でした。
私はこのマンション管理業界に入った当初、営繕部(もうこんな古い表現使うとこありませんよね?:笑)に所属し、大規模修繕や設備改修に携わっていたことから、文系の出身者の割には技術系のことにも詳しいつもりです。
しかし、電気関係はあまり強くありません。
当然、マンションで修繕工事を行うために必要となる電気の基礎知識は、ある程度実務を通じて学びましたが、マンションに規模の大きい設備があることが少なかったため、給排水衛生設備やインターホン設備、照明器具交換などに付随して必要となる知識や節電などに関して学んだ程度で、電気設備全体をしっかり基礎から学んだわけではないことが理由です。
少しずつ知識を補強してはきましたが、電気は純理系分野でまだまだ勉強不足を感じています。
今回は電気技術そのものではありませんが、電気設備に関連したPCBという廃棄物に関する問題提起でした。
正直、面倒ごとは避けて通りたいのが人情です。
特に分譲マンションの管理会社では詳しい人が少ない上に、手間がかかる仕事として、このPCB処理や石綿の問題に関しては避けて通ることが多いはずです。
私も管理実務をやっていた頃は、積極的に関わるようなスタンスではありませんでした。
ビル管理業を主体する管理会社ならともかく、一般的な分譲マンションの管理会社では、この問題は放置されていることが多いはずです。
そして、管理組合サイドとしても認識がある方が少ないことに関して注意喚起が行われました。
私も今回ほどしっかりとPCB処理に関して学んだことがなかったことから、とても勉強になりました。
加藤委員からの研究報告では、現在の処理施設は、計画上2023年3月31日までに処理を終え、一定の準備期間を置いた後、閉鎖されるため、この機会を逃すと永久に処理できず管理組合が保管し続けなければならないリスクがあるとのことでした。
それにもかかわらず、その処分や移送、管理は簡単ではなく、かなり大変である旨の注意喚起が行われました。
もし、PCBが含まれる機器が設置されている可能性があるマンションではあれば、早めにその可能性について調査・検証すべきとのことでした。
管理組合の当事者からすれば、避けて通りたいと考えることはよく分かる話なのですが、関連法令を改正するなど、政府もかなり本腰を入れて取り組み始めています。
この処分計画に関する国際条約で定められた処理期限(2028年)も迫っています。
我々マンション管理士もこの問題については慎重な姿勢で取り組むべきタイミングが訪れたと感じました。
まとめ
これで今年最後の技術研究会でした。
今年4月に初めて参加し、その後、計6回出席しました。
全てを知ることはできませんが、この研究会は、当初の想定通り知見を広げ、知識をアップデートすることにとても役立っています。
社会人大学院もあり厳しいスケジュールが続いているのですが、この研究会には来年も出来る限りし、マンション管理士としての研鑽を続けたいと思っています。